#さめるまできみと

H-508の報告(特に破損が酷く、断片的なデータの継合わせだ)

S-205の報告

M-102の報告

M-206の報告

Y-307の報告

K-108の報告

S-301の報告

A-203の報告

超自然の前では人類はなすすべもない。度重なる隕石の激突と、それによるオゾン層の部分的な破壊、いつか日の目を浴びることを夢見て地下で研究を続けた人類が人工でその穴を埋めることに成功した頃には、ホモ・サピエンスの絶滅がすぐそこまで近づいてきていた。大気のバランスを整えるのに有する時間のうちに、おそらく我々は滅びる。そう考えた科学者たちは優れた人間を眠らせることにした。コールドスリープの装置は数がないし、作ったとしても今この区域内にいる全ての人間を眠らせるのは不可能だ。