赤々と燃ゆ灯火に
絶えず絶えず、夜半の嵐荒ぶ
胸の火床に設えた
鉄を肥やす鞴の如く
猫も杓子も
はじめの火をいつしか忘れてしまう
今や頭上の、赫灼たる日の輪の
昇り来たる方を見よ!
花篝、咲きを照らし
行く末はさてもさても暗く朧なれど
ひたに見つめるだけ
ゆらゆら踊る火種、燃やせ、燃やせ!
この生の千秋楽まで
ざらざら粘る摩擦の只中で
向かい風が吹くのを強く予感していた
黒く炭化した感情の内側で燻っている
この熱に息を吹きこんでくれ
遠い先の先のその先で燃え尽きるまで
踊る火種、燃やせ!
#火種 #キタニタツヤ #cAnoN