nana

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☆本文☆ 演出:SE 夜・ふすま 演出∶SE 座る ■0:12〜 奉行:「それは・・確かな筋(すじ)からの密告(みっこく)なのか?」 🍊楓:「はい。」 ■0:18〜 奉行:「・・そうか・・・。」 🍊楓:「お奉行。このまま放置するのは悪手(あくしゅ)。 一刻も早く詮議して、厳罰に処すべきかと。」 ■0:29〜 奉行:「待て・・・そもそも・・ キリシタンの何がダメなのだ?」 🍊楓:「・・これは異(い)な事を・・。 今さら何を仰るのですか。」 ■0:39〜 奉行:「我らが“仏の道”を信じるように、 キリシタンの者達も・・ナントカという神を信じているのであろう?別に良いではないか。」 🍊楓:「私は主(あるじ)に従うのみ。主(あるじ)徳川家が鎖国体制を敷いたからには、異国の宗教など言語道断。」 ■1:01〜 奉行:「・・それで?その町娘(まちむすめ)が本当に隠れキリシタンなのか?」 🍊楓:「それだけではありません。 その女がここら一帯のキリシタンを束ねて密かに集まっては・・奴らの神へ祈りの会合を催しているようです。」 奉行:「・・・・・・・(完全無言)」 ■1:21〜 🍊楓:「・・・お奉行。 私は徳川様に仕える忍でございます。 もし主の命令に反するならば、 私はあなたを斬らねばなりません。」 ■1:35〜 奉行:「・・・分かった。とりあえず分かった。 その娘を呼んで、直接 問(と)い正(ただ)す。」 🍊楓:「夜が明けたらすぐにでも引っ捕らえて参ります。」 ■1:45〜 奉行:「ちょっと待て。手荒なマネは絶対にするな。 縄もかけずに、丁重(ていちょう)に連れて参れ。」 🍊楓:「相変わらず甘いお方ですね。」 ■1:56〜 奉行:「楓。断っておくが、もしその娘が否定をすれば深い追求はしない。 疑いがあるだけで、確(かく)たる証拠は無いのであろう?」 🍊楓:「はい。証拠はありません。」 ■2:11〜 奉行:「確かにお上(かみ)の言う事は絶対だ。 だから疑いがある者は、しかと詮議(せんぎ)する。」 楓:「・・・・・・・・(完全無言)」 ■2:21〜 奉行:「だが、拷問(ごうもん)して吐かせるだとか・・ 磔(はりつけ)にして仲間をあぶり出すとか・・ 非人道的(ひ・じんどうてき)なマネは絶対にしない。」 楓:「・・・・・・(完全無言)」 ■2:32〜 奉行:「“調べたけど違いました”で済むのなら・・ それが一番ではないか?」 🍊楓:「・・御意・・。 ひとまずはあなたの顔を立てる事と致します。」 演出:ちょい間 演出∶SE 集会所 ■2:54〜 麻子:「私が時を稼ぎます。 皆はその間に逃げるのです。」 信者:「なりません! ならば麻子様も一緒に・・!」 ■3:04〜 麻子:「大切なのは・・私の命ではありません。 1人でも多くのキリシタンが生き残り、 イエス様の教えを後世に伝えていく事です・・。」 信者:「・・・・・・・(完全無言)」 ■3:16〜 麻子:「それに・・私もタダでは転びません。 向こうが確(かく)たる証拠を持っていないのであれば・・ “私はキリシタンでは無い”と・・ 徹底的に欺(あざむ)いてみせます。」 信者:「・・・・・・・・(完全無言)」 ■3:32〜 麻子:「・・道中(どうちゅう)、 皆を頼みましたよ・・。」 ■337〜 信者:「・・メシアのご加護があらん事を・・。」 ■3:40〜 麻子:「・・メシアのご加護があらん事を・・。」 演出∶ちょい間 ■3:57〜 🍊楓∶「ここにて待たれよ。」 ■4:06〜 🍊楓∶「間もなくお奉行様が参られる。 聞かれた事には素直に答えよ。」 ■4:21〜 🍊楓:「お奉行。連れて参りました。」 ■4:24〜 奉行:「うむ。・・・娘よ、苦(くる)しゅうない。 面(おもて)を上げなさい。」 麻子:「・・・・・・・(完全無言)」 ■4:32〜 奉行:「・・・・名は何と申す?」 ■4:35〜 麻子:「・・麻子(あさこ)でございます。」 ■4:38〜 奉行:「良い名だな。」 麻子:「・・・・・・(完全無言)」 ■4:42〜 奉行:「本日呼び立てたのは他でもない。お主が隠れキリシタンではないかという申し立てがあってな。」 麻子:「・・・・・・(完全無言)」 ■4:52〜 奉行:「単刀直入(たんとうちょくちゅう)に聞く。 お主はキリシタンか?」 麻子:「・・・・・・・・・(完全無言)」 奉行:「・・・・・・・(完全無言)」 ■5:03〜 麻子:「・・・いえ、私はキリシタンではございません。」 ■5:09〜 奉行:「お主が夜(よ)な夜(よ)な仲間を集めて、 キリシタンの神へ祈りを捧ぐ会合を催(もよお)しているのではないか?」 ■5:18〜 麻子:「この ひと月⋯雨ばかりが続き、 作物(さくもつ)の出来(でき)が悪いので・・ 皆で集まり、話し合っていただけでございます。」 奉行:「・・・・・・・・・・(完全無言)」 ■5:30〜 麻子:「どこの誰かも分からぬ人から、 告(つ)げ口(ぐち)が入っただけで・・ お奉行様(ぶぎょうさま)は罪も無い民をお疑いになるのですか・・?」 奉行:「・・・・・・・・(完全無言)」 ■5:40〜 麻子:「それとも・・お上(かみ)様に良い顔をする為に、罪無き者を罰し・・ “務めを果たしているフリ”をしたいのですか?」 ■5:50〜 🍊楓:「口が過ぎるぞ女。 その首はね飛ばされたいか?」 ■5:56〜 奉行:(食い気味)「楓。お前は口を挟むな。」 ■6:06〜 🍊楓:「・・失礼致しました。」 ■6:02〜 奉行:「・・麻子(あさこ)よ。 疑ってすまなかったな。 お主がキリシタンでは無いという事・・ 相(あい)分かった。」 ■6:14〜 麻子:「信じて頂き、ありがとうございます。」 ■6:19〜 奉行:「・・では・・最後に、 すまぬがこちらの絵を踏んでくれるか?」 ■6:27〜 麻子:「・・・・絵・・でございますか?」 ■6:30〜 奉行:「ああ。私もよく分かっていないのだが・・ 幕府(ばくふ)から全国の奉行所(ぶぎょうしょ)へ送られてきたものでな。」 麻子:「・・・・・・・・・・・・(完全無言)」 ■6:40〜 奉行:「この2枚の紙に、磔(はりつけ)にされた男の絵と、頭にかぶり物をした女の絵が描かれている。」 麻子:「・・・・・・・・・・・(完全無言)」 ■6:50〜 奉行:「私もこれ以上・・ お主を問い正すつもりも、 事を荒立(あらだ)てるつもりもない。 手短(てみじか)にこれを踏んでもらい、 この詮議も終わりにしよう。」 麻子:「・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・(完全無言)」 ■7:12〜 奉行:「・・・・・?・・どうしたのだ・・?」 麻子:「・・・・・・・・・・(完全無言)」 奉行:「・・・・・・・・・・・・(完全無言)」 ■7:23〜 麻子:「・・・・踏めません。」 ■7:25〜 奉行:「!?」 ■7:26〜 麻子:「・・・私には・・ その絵を踏むことは出来ません。」 奉行:「・・・・・・・・・・(完全無言)」 ■7:35〜 🍊楓:「お奉行。」 ■7:40〜 奉行:「・・・麻子よ・・何故(なにゆえ)踏めぬ・・?」 麻子:「・・・・・・・(完全無言)」 ■7:46〜 奉行:「麻子・・私はお主を打(う)ち首(くび)にしたくはない・・!・・踏んでくれ・・・。」 ■7:55〜 麻子:「・・・・出来ません。」 ■7:57〜 奉行:「たかが紙切れではないか・・?!」 ■8:02〜 麻子:「たかが紙切れでも・・ そこに描かれているのは・・。」 奉行:「・・・・・・(完全無言)」 ■8:10〜 麻子:「私にとって・・命よりも大切なものです。」 奉行:「・・・・・・・・・・・(完全無言)」 麻子:「・・・・・・・・・・(完全無言)」 ■8:21〜 奉行:「・・・楓・・。」 ■8:22〜 🍊楓:「はっ。」 ■8:25〜 奉行:「・・麻子を牢(ろう)に入れよ・・。」 ■8:28〜 🍊楓:「御意。」 ■8:35〜 奉行:「・・麻子よ。お主に仲間はいるのか?」 麻子:「・・・・・・・・・・・(完全無言)」 奉行:「・・・・・・・・(完全無言)」 ■8:45〜 麻子:「・・私は・・天涯(てんがい)孤独(こどく)の女・・。誰一人として・・仲間はいません。」 奉行:「・・・・・・・・・・・・・(完全無言)」 麻子:「・・・・・・・・・・・・・(完全無言)」 ■9:00〜 奉行:「・・・・・・・・分かった。 今回・・騒動を起こしたのは・・お主1人だ。 これ以上キリシタンの捜索(そうさく)はしない。」 ■9:14〜 麻子:「お奉行様の慈悲(じひ)に・・感謝致します。」 ☆終劇☆ #声劇 #台本 #時代劇 #デンクレ劇場

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