
✨十六夜鏡花
✨〘名詞〙カレイドスコープ (kaleidoscope) 万華鏡(まんげきょう)、または絶えず変化するもののこと。 それは鏡による芸術。 瞬きの美術だ。 ここは__残酷な、砦だ。 ☄️鏡の世界、箱庭で最も現実に近い場所、カレヰドスコープ。 古来より鏡は呪術的なモチーフとされ、異界からの邪神や悪魔を召喚する道具として使われた。 ✨そして現代。 異界からの住人による被害が拡大。 自分たちの箱庭を守るため、また現実の世界を守るために戦っている者の物語。 ☄️《箱庭》-ハコニワ- 現実世界からすると鏡の向こう側の世界。 たまに現実世界とのチャンネルがあってしまい、怪談や都市伝説として話が出回る。 カレヰドスコープが作られる前はうっかり現実世界へ迷い込んでしまったり、逆に現実世界の人間が箱庭へ引きずり込まれたりという事件が度々起きていた。 ✨《鏡人間》-カガミニンゲン- 箱庭に住む住人のこと。 鏡人間は特段食事や睡眠は必要としない。だが娯楽のために食事や睡眠を摂るものも一定数存在するため、それぞれ食文化の違いはある。 またパッと見ただけでは現実の人間とあまり変わらないように見える。 箱庭には現実世界にいる生物に似ているようで似ていない生物に溢れている。 ☄️彼らだけ多少容姿の差異があれど人間と変わらないように見えるのは、鏡にうつる自分を「自分」と知覚出来る生物が人間だけとされているからである。 容姿は様々だが次のように共通している。 ・瞳はガラス玉のように透き通り、髪もガラス光沢がある ・生まれた場所や育った場所で瞳の色味は変化する ・カレヰドスコープに訪れた場合、その時点での容姿から成長したり老いたりすることはなくなる ✨《カレヰドスコープ》 最も現実世界に近い、箱庭の住人達の最後の砦。異界からの侵略者たちを退けるための拠点であり、望めば誰でも戦いに参加できる。現実と箱庭の境界線が曖昧になるため鏡人間はここに一度でも訪れると寿命が止まる。 ただし、自然に死ぬということが無くなるだけで致命傷を負うと死ぬこともある。 また、カレヰドスコープから時折現実世界も観測できるため、ここにいる鏡人間達は人間の存在を知っている。 ☄️《領界》-リョウカイ- 現実世界で言う国のようなもので、大きく6つに分かれている。 それぞれの領界で特色は異なり、使える魔法や技も異なる。 ✨・ヒェールサス 黄色の瞳を持つ者が多く暮らし、全領界中で最も人口が多い。現実世界では英語圏に当たる名前の者がほとんどで、電気や鉱石、金属に関する技術や魔法に長けた者が多い。 ☄️・エリュトロン 赤・桃・橙色の瞳を持つ者が暮らしている。炎や花、食に関する技術を持つ者が多く、他の領界と比べて多種多様な鏡人間がいる。その影響か名前の統一性はあまり無い。 ✨・ウィオラー 紫色の瞳を持つ者が多く暮らしている。 星や闇、占いに長けている者が多いが、秘密主義の風潮があるため多くは分からない。 ☄️・カエレウム 青色の瞳を持つ者が多く暮らしており、全領界の中でも範囲が広い。水に関する技術や魔法に特に長けている者が多く、現実世界で日本語圏に当たる名前の者が半数を占める。 ✨・ゼレナ 緑の瞳を持つものが多く暮らしており、自然に溢れた領界で、現実世界では中国語圏に当たる名前の者が多数(を)占める。生命や薬術に関する技術や魔法に長けた者が多い。 ☄️・ツヴィーエーチェ 白・灰・黒の瞳を持つものが暮らしている。 全ての領界の中で1番狭く、光や色に関する技術や魔法に長けている者が多い。現実世界でドイツ語圏に当たる名前の者たちが半数を占める。 ☄️僕達は迷い込んだ鏡の世界、カレヰドスコープで彼らと共に戦い、そして元の世界……現実世界に帰るための方法を探していた。 いつも通り、地下の資料保管庫でなにか手がかりになるものを探していたはずだったんだ。 ✨やけにボロボロな1つの手記。 背表紙も判読が出来ないほど傷んだそれを手に取った後のことはあまり覚えていない。 気づけば、周囲は他にも手伝ってくれた人たちはいなくなっていて、私達2人と知らない小柄な少年だけ。 🎐「……お前さん達、なぁんにもないとこから出てきたねぃ?また『あっち』からの迷子かぁ?」 🎐「まぁ、お前さん達に罪は無いさね。おいで、ここは埃っぽくて黴臭い、何より暗くて話もしにくいだろ?」 🎐「俺はツァイシェン、名乗っただけで信用出来るかは分からんが……少なくともここ、『カレヰドスコープ』にはお前さんらをわざと傷つけようって外道は居ねぇはずさねぃ。」 ✨これはまた1つの物語。 古びた手記が導いた、過去のカレヰドスコープでの御噺。
