
【台本】声になれなかった、君たちへ」
作者・餐
『声になれなかった、君たちへ』 作者・餐/多人数声劇台本(9人台本) ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ・軽度のアドリブ・語尾変更や一人称変更可 ・性別変更可 ・兼ね役可 ※ロボット兵はエフェクト推奨 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【役表】 ・議長/ ・探偵/ ・勇者/ ・学生/ ・花魁/ ・道化師/ ・ロボット兵/ ・少女/ ・姫/ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【台本】 [振り子時計が鳴る] ↓時計の音が消えたら議長のセリフ↓ 議長:定刻だ。これより、審議を始める。 探偵:本日の議題は一件。創造主の引退について、か。 花魁:また、その話でありんすか。 ロボット兵:報告。 我々の創造主は七日後をもって、 創作活動を終了すると宣言した。 学生:...え、ほ、本気で? 勇者:そんな...まだ決まったわけじゃないだろ!? 探偵:残念ながら、本気のようだ。 議長:よって本日の審議は一つ。 七日後に訪れる我々の消失についてだ。 学生:待ってよ。消失!?それって……。 諦めて削除しちゃうって事? ロボット兵:肯定。消失予測率、99% 学生:困るよそんなの! 花魁:わっちもでありんす。 勇者:まだ希望を捨てちゃいけない! 学生:私まだ文化祭行ってない! 探偵:そこなのか。 ロボット兵:我は大戦前夜で停止中。 探偵:俺は...犯人の推測が出来ていない。 全員:...えぇ!? 探偵:作者が誰を犯人にするか、悩み始めた。 道化師:致命傷だねぇ。 少女:かわいそう……。 探偵:かわいそうなのは俺だ。 ※キャラクター達各々騒めく。 セリフ語尾が被ってOK。 勇者:いや...森で迷って途方に暮れているぼくだ。 花魁:わっちは惚れた男との再会寸前でありんすよ? 学生:私は文化祭の前に恋すら始まってない! ロボット兵:我は出撃命令、待機中。 姫:あの...。わたくしは一応死んでおりますが......。 探偵:待て、それは強いな。 道化師:はは、愉快だねぇ。 議長:静粛に! 学生:議長! みんなまだやりたいことがあるんだよ! 花魁:こんな終わり方、嫌でありんす! 勇者:魔王討伐を果たせないまま、終われない! 探偵:せめて犯人が分かってからじゃあないとな。 ロボット兵:出撃を、要求する! 議長:静粛に!! [一瞬で静まる] 姫:……反対です。 わたくしは……民のために、死という終幕を迎えました。 とても怖かった。 ですが。 終わったからこそ、あの物語は美しかったのです。 学生:そんな……。 道化師:わたしも反対ではあるねぇ。 学生:なんで!? 道化師:生みの苦しみも、笑えなくなった創造主も、 その絶望も。 全部知ってしまったからねぇ。 議長:私は創造主が最初に生んだ物語の住人だ。 名前もとうに忘れてしまったが、 何度も書き直しては、立ち上がる姿を見てきた。 だが、人は疲れる。沈黙は、心を削る。 道化師:これはねぇ。わたしがまだ仮面を被る前の言葉。 「自分が存在する意味なんて、もうわからない。」 不思議だよねぇ。 作られたはずのわたしが、 あの日だけは誰より人間臭かった、なんて。 [沈黙] 議長:もう休ませてやっても良いと思っている。 物語は人を救う。だが。 物語を書く人間もまた人だ。 苦しんでいる創造主に、まだ書けと命じる権利が、 我々にあるのか。 [長い沈黙] 少女:……あるよ。 議長:何? 少女:届いてたもん、コメント。 探偵:今さら何が変わる。 どうせ、短い感想文だろう。 少女:でも、聞いて。これはきっと...私たちだから。 [深呼吸] 少女:読むね。 [静寂] 04:10 BGM in 少女: このお話を見つけたのは偶然でした。 最初は何となく開いただけでした。 でも気付けば最後まで読んでいました。 私は上手く言葉にできないんですけど、 このお話の中の誰かが 私の代わりに泣いてくれた気がしました。 怒ってくれた気がしました。 私の代わりに 生きたいと言ってくれた気がしました。 ありがとう。 お話を読んで、私はちょっとだけ救われました。 どうか、あなたの作品を無かったことにしないでください。 もしあなたが諦めても、 確かに救われた人が、ここにいます。 長文、失礼しました。 少女:……って。書いてあった。 ロボット兵:解析不能な液体漏出の可能性。 点検を要求する。 道化師:……参りましたねぇ。 学生:え? 道化師:わたしは二度と本当の自分を見つけてもらえないと 信じて疑わなかったから、夢でも見てるようだねぇ。 花魁:人の心を動かすのはやはり、言葉でありんすな。 姫:……そうですね。 終わりを望んでいた訳ではありません。 ただ。幸せでいてほしかっただけ。 議長:……そうか。...届いていたのか...。 我々は。 声になれなかったのではない。 探偵:では? 議長:まだ途中だったのだ。 ロボット兵:生存確認。 勇者:まだ、旅は終われない。 学生:やったあぁ!文化祭!! 議長:後回しだ。 学生:えぇぇぇ! [全員、笑う] 議長:静粛に。 議長:先ほど。創造主から通知が入った。 学生:えっ!? 勇者:なんと言っている!? 議長:ああ。内容を読む。 『まだ迷っている』 学生&勇者:えぇぇぇ!? 花魁:なんとも締まらぬお人でありんす。 探偵:つまり犯人も未定か。 勇者:それは先に決めるべきだ。 ロボット兵:状況変化なし。 道化師:ははっ。まぁ、そうだろうねえ。 姫:でも。それで良いのかもしれません。 少女:うん。だって。迷うってことは。 まだ諦めないってことでしょ? 議長:……そうだな。 探偵:ところで議長。 この会議録。題名は決まっているのか? 議長:ああ。 [少し間] 議長:『声になれなかった、君たちへ』 探偵:それはどんな話なんだ? 議長:これは、消えかけた物語たちの反乱である。 学生:反乱って。なんか格好良くない? 勇者:反乱!!闘志が湧くな! 花魁:わっちも恋の炎が燃えるでありんす。 ロボット兵:承認。 道化師:満場一致だね。 議長:それでは諸君。 我々は創造主の意思と意向に沿う、 という事で異議はないか? ※各々のキャラで、返事してください。 議長:では、これにて本日の審議を終了する。 [少し間] 次の物語で会おう。 fin. ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ -それでも何かを生み出し続けている、すべての表現者へ- ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【音響】 ・効果音辞辞典 ・OtoLogic 【音楽】 SUNO AI作成 by餐 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ #餐台本 #多人数 #声劇
