チトセ【千歳】
Cantare カンターレ
名前:チトセ(千歳) もう一つの姿:🐺狼 年齢 外見年齢:17歳 実年齢:100歳以上 誕生日:3月2日 血液型:O型 身長:177cm 趣味: 観察、物思いに耽る 好きなもの: 千歳飴 苦手なもの:期待 属性:攻め寄りリバorリバ 地雷:汚いもの、スカ 見た目 ・血色のない肌に翠髪、鋭い薄紫色の瞳。 ・細く長い四肢を持ち、体が薄い。胸板は特に薄い ・左頬に黒子がある。 ・耳を開けているが舌にも穴を開けている。 ・首の包帯は傷を隠すため。 性格 ・他者とかかわる事が怖く、遠ざけたいがために本性を見せることはなく、かなり好意的に接して見せる。優しく聞こえるように語尾はとにかく伸ばす。ただし瞳が笑っていない等、目つきの悪さ相まって不気味。猫被りな性格。 ・時折り本性が見え隠れするが、素の部分はやる気がなくめんどくさがり屋。とにかくドライで面倒なことは避けたい。オマケに口が悪い。他者に興味を持ってしまわぬよう関わりを避けているので素の自分で関わることはほぼない。 ・実は情に厚い部分があり、困った人を見るとほっとけない。他者と関わり合いたくないといいつつもなんだかんだお人好しな部分がある。 ・心で葛藤が起きた際、無意識にも爪がめりこんでしまうほど強い力で首を強く握って正気へ戻そうとする癖があり、傷を包帯を巻いている。 過去 女と男が一夜のごっこ遊びに興じる色町吉原。その近くにある小さな神社。チトセはその神社の精霊であった。 暇を持て合していたチトセの昼寝の時間に遊女たちが来るので、嫌々遊女たちの苦悩や葛藤、愚痴を心底鬱陶しく、頬杖ついて欠伸しながら、時に寝転びながら延々と聞いていた。 そこにある一人の女が訪れる。 彼女は一言も発さず、ひたすら涙を一滴、また一滴と落とす。長いまつ毛から滴るその美しい涙を、チトセはただ息を飲み見つめていた。 チトセはその女に恋に落ちた。一目惚れだった。 来る日も来る日も彼女はここへ訪れては涙を流すだけで、他の遊女のように聞いてくれと何か話すわけではなかった。 チトセは彼女とお話がしたかった。彼女のことが知りたかった。 チトセが姿を現すと彼女は目を丸くした。 驚いたのも束の間、彼女はチトセの想像より遥かに可愛らしく笑ったのだった。 その日からチトセは彼女がくる日には姿を現すようになった。 ある日、彼女は自身の生い立ちを話してくれた。彼女は幼い頃、親に無理矢理に吉原へ連れてこられたこと、ここへいたくないと、自由な恋がしたいのだと、彼女のその言葉にチトセは、酷く心を痛めた。 女は言った。自分の水揚げが近いのだと。チトセはその言葉を聞き、自身が彼女の代わりに出向こうと彼女の姿になり変わった。 来る日も来る日も彼女はチトセに願い、チトセは彼女の願いを聞き入れた。 吉原に雨が降る。激しく轟く雷鳴と打ち付けるような雨の音が、鈍く痛む体をチクチクと蝕めながら、チトセは明日も来るであろう彼女のことを想いながら眠いについた。次の夜も、その次の夜も。 彼女はとうとうここへ現れることはなかった。 のちにチトセは知ることとなる。 彼女は遊郭へ通っていた常連客に恋をし、水揚げをされる前に、穢れのないまま、その身を彼に捧げようとしていたこと。身請けは無理でも無理でも二人で逃げようとしていたことを。 チトセは知っていた。彼女が自由な恋がしたかったことも。自身が利用されていたことも。 少しの見返りもなく、彼女はここから消えた。 自身の一方的な恋に、自分勝手に期待を忍ばせては彼女を少しでも恨み、少しでも憎んだことが、喉から何かが飛び出そうとしているのかというほど、チトセにはたまらなく痛かった。 失意の念に駆られながらチトセは彼女と出会ったここではないどこかへ足を進めた。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 創作BL企画 Cantare-カンターレ- https://nana-music.com/users/10688471 cv.小野こまち。 https://nana-music.com/users/10559480
