
マネマネサイコトロピック
かいりきベア
活動記録:No.11 活動『アタシのドッペルゲンガー?』 その日、嵐歩は忙しさのあまり目が回りそうであった。 「ああー!まだまだやること山積みじゃん!自分がもう1人いたらいいのに!」 📷椿紫麻 https://nana-music.com/users/10270354 🍀雪代翠 https://nana-music.com/users/7125197 🧸小鳥遊憂 https://nana-music.com/users/5026178 ☁️月白燈 https://nana-music.com/users/10629267 🎈徊灯名夏向 https://nana-music.com/users/10379355 🍙鬼村嵐歩 https://nana-music.com/users/9733047 🎈焦燥キリキリ舞い参って 四六時堂々巡っちゃって 📷脳髄クルクルっと一周したって どうにもこうにもなんないないや ☁️猫の手たくさん集めたって 針も回れば目も回って 🍀絶賛心を亡くして毎日 棒に振っちゃっております 🍙「ああ… 自分がもう一人いればいいのにな…」 🧸って聞き捨てならないジレンマ 解消してあげましょ? 🪞マネマネのイミテーション 🧸☁️ってちょっと待ってって あれあれほら 🪞革命的シチュエーション 🎈📷もうユカイユカイユカイ止まんないや 🪞マネマネのイミテーション 🍀🍙さあキミに代わって振舞います 🪞衝動的センセーション あぁ(笑)(笑)(笑)止まんないや 🍙神様ズルしてゴメンナサイ! マネマネサイコトロピック https://youtu.be/2NkN_QpmnFM?si=oH61zU1ATwBXz1nG その日、鬼村嵐歩は___ まるで回転寿司のレーンに乗せられたまま授業も掃除も買い出しもこなしているような、目も脳もグルングルンの状態だった。 🍙「ああ~~~っ!やること多すぎっ!!も~アタシがあと2人いればいいのに~~~!!!」 廊下を駆けながら、両手で頭をわしゃわしゃと掻きむしる。 誰にも止められない爆走モード。だが叫んだところで、分身は生まれない。代わりに湧いてくるのは、焦りと勢いだけだった。 * 🍙「おいっす~!こんちはっ!」 勢いよく部室のドアを開け放ち、嵐歩が飛び込んでくる。片手には買ったばかりのスポドリ、もう片方で額の汗を拭きながら。 部室にいた燈と夏向がひょいと顔を上げ、のんびりと手を振った。翠と憂も顔を上げ、軽く微笑んだ。 🎈「鬼村先輩、さっき屋上でひなたぼっこしてませんでした?」 🍙「え? なにそれ、行ってないよ?今日超忙しくて今まで走り回ってたし!」 椅子にどっかと腰を下ろしながら、嵐歩はドリンクを一口。夏向は目をぱちぱちと瞬かせる。 🎈「……あれ?じゃあわたしが見たの誰だったんだろ……?」 顎に指を添えて首をかしげる。嵐歩は笑って「人違いかもね!」と軽く流したが、誰かが小さく「まさかね」と呟いたような、呟かなかったような__ 数分後。 椿紫麻が部室にやってきた。 🍙「しまちーん!昨日のプリント、写させてーっ!」 「朝見せてもらおうと思ってたのにすっかり忘れてた!」と紫麻に突撃する嵐歩。その勢いに押され、紫麻はちょっとたじろぎつつもプリントを差し出した。 📷「別にいいけど……というかさ」 眉を寄せながら、じっと嵐歩を見つめる。 なんだかいつもと違う視線に、居心地の悪さを感じた。 📷「これ、朝も写したよね?」 🍙「え、ナニソレ?」 プリントを手に嬉しそうにペンを構えていた嵐歩が、止まった。目線が泳ぐ。 📷「いや、朝。嵐歩に“写させて”って言われて、スマホで撮って送ったよ?」 🍙「え?いやいや、今朝はギリギリで教室入って、しまちんと話してないはずだけど?」 紫麻がふと目を伏せて考えるように沈黙し、そしてつぶやく。 📷「……じゃあアレ、誰だったんだろう……」 視線を交差させるふたり。冗談みたいな空気が、一瞬で濁った。 さらに、30分後。 🍀「あのさ……」 先程まで軽食を購入しに行っていた翠がぽつりと口を開く。その声のトーンが、どこか慎重で恐る恐るのようだった。 🍀「購買で、嵐ちゃんがメロンパン5個持ちしてるの見たんだけどさ……今、部室にいるよね?」 嵐歩の手が止まった。咀嚼の途中だったおにぎりが口の中で不自然な動きをする。 🍙「……え、ちょ、5個も!?それアタシ!? アタシ、今ここですけど!?!?」 🍀「“焼きたてください”って店員さんに言ってたし……元気だった。ものすごく」 🍙「焼きたては正義だけど!だからって瞬間移動できるほど文明は進んでないし!!」 場の空気がスンと静まる。 🎈「なにそれ、ふつーにこわ……!?」 🧸「ドッペルゲンガー……かも」 机に肘をつきながら、ぬいぐるみを撫でていた憂が、声を潜めてつぶやいた。 🎈「出た!絶対ヤバいやつ!」 🍙「ちょ、ちょっと待って!?アタシ信じてないから!!ドッペルゲンガーとか都市伝説だし!!」 🧸「……でも、“最近、自分に会うことが多くて困ってる”って、朝言ってたよね、らんちゃん」 📷「何その変な困り事…」 🍙「……え、それ誰の話? マジでアタシじゃないんだけど!?誰!?それ誰の記憶!?怖い!!」 部室にざわめきが広がるなか__ ☁「あのぉ…」 ぽやんとした声が背後から降ってきた。振り向けば、燈がお行儀よく座り込んだまま、指を宙に向けていた。 ︎︎☁「じゃあ……校門前で“きつねうどん、きつねうどん、きつねうどん……”って3回唱えてた嵐歩先輩は……?」 🍙「違う!!それは絶対違うアタシ!!!」 * 後日、防犯カメラの映像には―― 購買の前で「メロンパン5個」を両手に抱え、謎の手つきで「きつねうどん」と口にする“鬼村嵐歩そっくりの人物”が、しっかりと、はっきりと、バッチリ映っていたという。 #超常現象研究部
