
【二人声劇】『紅皿~招転街裏話~』
★『コラボ者様』 △『コラボ者様』 台本:藤飴かんろ
⛔️ 無言コラボ者さんは即ブロックします⛔️ 🔽コラボの際は🔽 「拍手またはコメント」に一言お願いいたします。 ❌その他の事項❌ ❌キャプションへの台本の貼り付け禁止 ◯多少のアレンジ ◯アドリブ ❌キャラの性転換 →★女性の姿の為、女性固定 →男性演者が「女性またはオカマ」として演じるなら可 →△は少女・女性固定。少年不可 ❌台本の趣旨から逸脱・無視した改変 ❌悪ふざけ目的のコラボ ❌無断転載・転用 ❌無許可で台本外を読むこと →◯一報ご連絡・ご相談頂き、許可済みの場合 秒数はあくまで目安です。 ^^^^^⚠️前置き(台本ではありません)⚠️^^^^^ 『あの約束だけは、守りたい。どうか…誰か。』 木と肉が焼けた匂いの中にあった小さな声。 「大丈夫。諦めないで。貴女を直してはあげられないけど、 その願いは…私が手伝ってあげる。大事にするね。」 『願い』の欠片を助けてあげたかった。 だから、『彼』に一生に何度目かのわがままを言った。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 【その他の招転街シリーズはこちら】 https://nana-music.com/sounds/0623045b 【関連話はこちら】 『野箆坊(のっぺらぼう)』(👤1️⃣) https://nana-music.com/sounds/06a8fc25 『朝に紅顔ありて夕べに白骨となる』(🚻4️⃣〜5️⃣) https://nana-music.com/sounds/06ca0801 ~台本開始~ *********************************** (0:01) ★「紅(べに)?こっちへおいで。」 (0:04) △「はい。のっぺらさん。」 (0:06) ★「いいかい?一人で店の外に出るんじゃないよ。 アンタは産まれたての付喪神(つくもがみ)なんだ。 他の妖(あやかし)にすぐ食われちうよ。 さぁ、おいで。」 (0:17) △「のっぺらさん。」 (0:18 布ずれの音) (0:19) ★「なんだい?」 (0:20) △「私、のっぺらさんのお化粧をしたい。」 (0:24) ★「……そいつは困ったねぇ。 知っての通り、アタシはのっぺらぼう。 この顔も借り物さ。 ない顔に化粧はできないだろう?」 (0:33) △「…でも。」 (0:35) ★「…じゃあこうしようか? アタシの死ぬ時、死に化粧(げしょう)をしとくれよ。 アンタの好きな顔を書いていいからさ。」 (0:43) △「うん!約束する!」 (0:46 炎の音+悲鳴) (0:47) ★「紅!どこだい!?紅ー!!」 (0:51) ★『花街(はなまち)が燃えたあの日、 紅は行方知れずになっちまった。 あの小さな付喪神は…どうなっちまったんだろうね。 時は流れて、アタシらも生きづらい世の中になったもんだ。 やっぱり、電灯の明かりは好かないねぇ。 面喰いや雲外鏡の奴は…相変わらず好き勝手に生きてる。 アタシと言えば… (1:15~ バックに心電図音開始) 馬鹿だねぇ。このアタシが人助けなんてさぁ。 どことなく、紅に似ていたからかねぇ…。 あぁ…善人の顔は甘ったるくて本当に胸焼けがするよ。 でも、やや子が生まれるまで妖力が持ってよかった。 残りどれだけ生きられるかは、あの子次第。 そろそろ、終いだ。 まぁ。悪くない一生だったよ…。』 (1:42 ノックの音+扉の開く音) (1:44) △(大人)「失礼します。」 (1:46) ★「誰…だい?面会謝絶の…札が、あっただろう?」 (1:51 カーテンを開ける音) (1:52) △(大人)「『ご依頼』の死に化粧を施し(ほどこし)に 参りました。『化粧屋(けしょうや)』でございます。」 *********************************** <病院から出た化粧屋> 🐱「姐御ぉ?出張の仕事は終わったのかにゃ?」 💄「あぁ。これで…また一つ。アタシの中の『欠片』に ケリが付いたよ。さて、福ちゃんとの待ち合わせは 浅草だったね。」 🐱「そうにゃあ!お団子たべるにゃあ♪」 <同時刻とある場所> (銀髪の女性が化粧箪笥から何が取り出す) 「あれ…願いが。そっか。願いが叶ったんだね。お疲れ様。」 「福さーん?そろそろ出る時間ですぜ?おや、懐かしい。 旦那に散々駄々をこねて『金継した紅皿』。 まだ使ってたんですかい?」 「うん。でも、もう大丈夫みたい。 むっちゃん。語り部に渡してくれる?」 「わかりやした。この遊戯屋にお任せくだせぇ。」 ★のっぺらぼう 花街が大火で焼けた後、紅を探したが見つからず。 他の仲間と八方手を尽くしたが手がかりはない。 心の片隅に後悔を残し、長い時間を過ごす。 20XX年、駅で倒れた一人の妊婦に出会う。 どことなく紅に面影を重ね、世話をする内に短命である事を知る。自己満足だと分かっているが、彼女に子供を抱かせる為、出産までの間『存在』を自分に乗せ『貸し与える』事で自分の妖力で彼女の余命を伸ばした。 かなりの荒療治の為、一気に衰弱。面喰いや雲外鏡に説教を食らったが、最後には笑って『お前らしい』と別れの酒を酌み交わした。 △紅皿 小さな紅皿の付喪神。 花街の大火で本体の紅皿が割れてしまい付喪神としての力を失ったが、のっぺらぼうとの『約束』だけは違えたくない という願いが声となってとある妖狐の耳に届く。 彼女が紅皿の欠片を拾い金継ぎして使い続ける事で、 願いだけは残り続けた。 付喪神として生まれた魂は、輪廻の流れに乗って砕け、繋がり、別れた。その1番大きな欠片は化粧屋を構成する一部になり、ある欠片はのっぺらぼうが救った妊婦の魂の一部となった。 【使用音源】 ●DOVA-SYNDROME様より ・散り桜(天野 七祈様) ●On-Jin ~音人~様より ●効果音ラボ様より 【編集】 藤飴かんろ ★を読んでくださった方 ・紫野さん https://nana-music.com/sounds/06d1e8b6 #声劇 #声劇台本 #朗読 #朗読台本 #多人数台本 #二人声劇 #二人声劇台本 #セリフ #台詞 #藤飴台本 #招転街シリーズ
