
こういうの考えてる時楽しいよね
あんこちゃんの過去 武器は多分ナイフとか?決めなくていいなら決めなくていいね。ほら、人魚姫の武器はナイフでしょ。 昔深海で音を発する泡を拾った話 その人が私をあんこちゃんと呼ぶからそう名乗った なんで人型になったんだろうね?詰めましょう。 それの声を覚えていないけれど、確かに話したの それの姿かたちを忘れてしまったけれど、なぜか見られる世界が増えたの 暗い世界をずっと照らしていたから、眩しくて 目を閉じて過ごしていた気がするのだけど、ある朝目が覚めたら???と同じ世界を見ている気がしたの 不思議な気分だった。そこに朝なんてなかったはずなのに この事象を他人に伝わるように言葉に化えるのはとても難しいわ 深海のリトルクライ 「人魚姫」 しかし結婚が決まり幸せそうな顔で眠る王子を前に、彼女はついにそのナイフを使うことはできませんでした。遠くの波間にナイフを投げ捨てるとみるみるうちに海は赤く染まりました。赤い海に身を投げた人魚姫は、そのまま海の泡となって空高く昇っていくのでした。 引用 私は空に昇る前に深海でチョウチンアンコウと出会います。 随分と軽くなった身体では浮かんでいくばかりという思考とは違い、もう赤みは少しも感じないほど深く、海の底へと沈んでいくばかりでした。 気づくと辺りは不安と自分の決断への後悔が私を包んでいるかのような暗さでした。 そんな中、少しの光が見えました。 私はその光に誘われるがまま制御できるかも分からない身体を必死に動かしました。 叶うなら、私の決断は正解であってくれと。 この光が、証明してくれるのではないかと。 光が近づき、視界のほとんどが明るくなった頃、私はそれの全容を見ることになります。 目の前の魚が一瞬のうちに消え、代わりに見えたのは恐ろしいほど尖った刃でした。 恐ろしいと同時に、こうも思います。 きれい、と。 光に照らされた目がじっと私を捉えます。 食べても腹の足しにならぬ泡を捉え続けるその目に、私は声をかけていました。 「ねぇ、深海の暮らしはどう?」 目は答えませんが、変わらず私を照らします。 「ここは暗いけれど、あなたが照らすここだけは地上と変わらぬ明るさで素敵だわ」 その間にまた1匹、陽だまりを求めた者が刃に呑まれた。 私がこんな姿でなければ、直ぐに逃げ出していただろう。 なんて素敵な出会いだろうかと心からそう思った。 「泡になって沈んで暮らすのも悪くないわね」 その言葉に、提灯が横に揺れた気がした。 話していくうちに、チョウチンアンコウは言葉を覚えていったようだった。 私はそれのことを「あんこちゃん」と呼び付き纏った。 一度、まるで王子に恋をした時のようだと思ったけれどすぐに違うと気づいた。 そんな歪んだ感情では無い気がした。 話す度に思う、深海以外の場所はあんこちゃんにとってどんな場所だろうか。 地上の景色や上から見る海を見てなにを思うのだろうか。 深海に帰りたいと思うのか、はたまた。 懐いてくれている。 私に興味を持ってくれているし、あんこちゃんは私の話を楽しそうに聞いてくれる。 きっと、間違いなく真面目で勉強家な子だわ。 「もし、深海以外の景色を見ることができたら。あんこちゃんはなにをしたい?」 「恋という気持ちを知りたいわ。あなたを滅ぼすほどのものが一体何なのか、あんこちゃんは知らないもの」 そんなもの、と言おうとして息を止める。 あんこちゃんの愛はそんなものではないかもしれないのだから。 終わりがすぐ迫る私との時間よりきっと楽しいものだと、大切なものだとそう思った。 そう、思いたかった。 なにかがくれたこの時間も長くはないと知っていた。 それなら、と。 思い込んだ私はそれが正解だという証明を求めてる。 今でも、光を。 🌊🧜♀️🐙📄🖊 目が覚めると、何も分からなかった。 やけに眩しくて、いやいつもより暗いような気もして。 その時理解した。 「私以外のものが輝いているんだわ」 自分でもなにを言っているのか分からなかった。 間違いなく、混乱している。 陸上に戻ってきたと思う頭と、ここはどこだと混乱する目がお互いを惑わせる。 暫くは動けそうもない、あんこちゃんは考えが落ち着くまでゆっくりしようと優しい潮風を浴びた。 ⚜️🏴☠️🌊‼️ ここは未定 ⚜️🧜♀️🍃 泡になって消えたかと思われた人魚姫は、その後、風の精霊となって人々に幸せを運んでいくという結末でしたが、中でも不思議なことが起きることが多い船があるとか。 適度なスリルと、安定した航海そのふたつを持つメレという名の船が。 その中の船員は言う 「そんなわけないわ、ただの思い込みよ。あんこちゃんは何もしていないし変わった船員はたくさんいる。死にかけることだってこの先きっとあるもの」 でも、とそれは続ける。 「ここを楽しんだ先の深海で誰かと出会える気がするの。海に沈むまであんこちゃんはこの船に乗るわ。変わった船員がいて、たくさんの思考がある。ここでは恋愛話も嫌ってほど聞けるから」
