【大型企画】キュラリィグループコンカフェ部門

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私はあの童話のお姫様みたいに、泡になって消えたりなんてしない。まぁそもそも、そんな相手もいないんだけど…。 ………王子様…か。 私もいつかそんな人に巡り会えるのかなぁ…なんて。今は仕事が楽しいし、そういうのはしばらくいいや。 　　　　 ｡･:*:･ﾟ★,｡･:*:･ﾟ☆｡･:*:･ﾟ★,｡･:*:･ﾟ☆⁡ 月が溺れるような夜に、 私は恋を知りました。 だけど、貴方の瞳の隅にさえ、 映れないのでしょうか。 ……名も知らぬ王子さま。 まるで、 空を飛んだ海月。 陸を奏でる海星。 夜に濡れる横顔が、 私の心を奪いました。 勇敢で、麗しくて、だけど優しい。 そんな貴方が好きよ。 例え荒潮[ｱﾗｼ]に没んだって、 すぐ迎えに行くから。 漂う海の泡沫[ｱﾜ]でもいい。 「貴方の世界の一部」でいさせて。 そして貴方が目を覚まさぬうちに、 真珠のようなキスをして。 ……でも現実は、 貴方を見るだけで、なぜか声を失うの。 こんな航海[ｺｳｶｲ]するくらいなら、 声をかければよかった。 「仮面の裏」なんて恐れず、 勇気をだそう。今度こそは。 貝殻をアクセにして、 大きな海布[ﾒ]をドレスにして纏う。 きれいになって、会いに行くんだ。 午前０時は、貴方と……。 貴方が落とす細波[ﾅﾐ]ですら、 私の世界じゃ全部たからもの。 だけど貴方も目を奪われたみたい。 珊瑚のような美しさに。 瞼[ﾒ]の裏の横顔にのぼせて、 なにバカな恋を夢みちゃったんでしょう。 冷たい海で泡沫[ｱﾜ]になって、 もう消え去ってしまいたい。 貴方の海を人知れず揺蕩う、 私はまるで人魚[ﾏｰﾒｲﾄﾞ]。 瞳に映る。もう横顔じゃない。 あぁ。私だけの王子さま。 いつの間にか女の子が忘れてく、 おとぎ話は有り得るみたい。 強く、可愛く、少し強欲[ﾜｶﾞﾏﾏ]に。 今この瞬間は、お姫さま。 例えこれで、恋やぶれてもいいの。 さぁ、声を出して――。 　　　　 ｡･:*:･ﾟ★,｡･:*:･ﾟ☆｡･:*:･ﾟ★,｡･:*:･ﾟ☆⁡ #キュラリィグループ #カフェamusante #香月藍バースデーイベント2024 #マーメイドシアター #Royal_Scandal #奏音69 #町田ちま