nana

背景、夏に溺れる
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愛想がつきたようなんだ 僕に 廃頽十九の傘に灯がついてる 今日も 十二時過ぎのアスファルトに 落ちた君の 小さな命の重ね火を そっと 雨が途切れたら朝に藍がかかる 蛍光色の羽と濡れた君の手に縋った 夏蝉 空の果て 褪せた唄は耳に溶けたまま 君の声が響く 夏の隅を 街に泳ぐさかなのように

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