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ギフトの裏話
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※サウンドは無音なので停止して読んで頂ければ幸いです Writer:睡蓮 【今日も今日とて箱庭を愛でる】 私は産まれてからこの方、両親の顔を見たことがない。 なんでも真冬の吹雪の中、教会の前に置き去りにされている所を司教様が見つけて保護してくれたんだとか。そんな過酷な状況でも救われたのは、私がきっと神様からの贈り物だったからだと司教様は言った。 司教様は素晴らしい方だ。時に優しく時には厳しく、私の父であり母であろうとしてくれた。 ……でも、それでも何かが足りない。満たされない。 そんな時声をかけてくれた勇者様。私の、私だけの勇者様。そして可愛らしいルアーナ様に優しいエリセ様。あぁ、あぁ、なんて素敵なパーティーなのかしら。 皆が国の英雄になるなんて許さない、皆は私の英雄よ、有象無象なんかに渡してたまるものですか…。 「それじゃあ…最初からはじめましょう!」 【この箱庭から出してなんかあげないわ】 【やっと見つけた私の宝物】 【ずっと、ずぅーっと、一緒に旅をしましょうね】

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