
【映画 Anti regression tour-反回帰旅行-設定】
映画『Anti regression tour(アンチ・レグレッションツアー)-反回帰旅行-』設定 【キャラクター】 ・🐻騎士 『私ではなく陛下が、花を見つけてくださっていたら…。』 中世ヨーロッパの王国の騎士。ハリボテの騎士。 能力はオーラによる身体強化。 歴史に名も残らぬ小さな国の騎士。大国の卑劣な方法で国は滅びた。 騎士ではあるが戦経験のない新米で、真っ直ぐで情に流されやすい。 間違った正義感から、滅びを受け入れられず花を使ったが、 自分が間違っていたと気づいたときにはすべてが遅かった。 花の餌が人の命だと知ると怖くなり光を吸えず、蕾のままだった。 旅の間、本当は何をすべきだったのか…ずっと考えている。 実は花を見つけた時、直ぐ近くに王もいた。 旅の序盤、『王が使っていたらきっと全てが上手くいった!』と力説したが、 終盤、成長した騎士は『もし陛下が花を見つけても、使わなかっただろう』と語っている。 料理は焼く(焦がす)、煮る(焦がす)しかできない。 機械は苦手だが、車の運転(シートベルトと強靭な三半規管必須)は出来るようになった。 情に流されやすい為に、起点(死ぬ運命の人)と関わってしまうことが多く、 その死を受け入れる事に難儀している。 (吸収人数5名以下:完全な蕾) ・👑軍師 『…大丈夫だ。私が、全て取り戻す。』 とある国の軍人。狂乱の軍師。 能力は任意の場所を爆破させる。 銃器のスペシャリスト。特殊部隊の隊長であり軍師。 腐った上層のせいで自分の部隊が捨て駒にされ、 自分が愛玩の為に殺されなかった事に激昂し国ごと焼き払った。 花を使い部隊を取り戻した後、回帰前の恨みから上層を容赦なく花に捧げ 部隊を自由にするべく奔走。しかし、運命の時間が迫るにつれて 冷静さを欠き焦る姿に気づいた副長と口論になり 意志に反して、光に触れ、副長の命を吸収してしまった。 助けるはずの仲間を捧げてしまった事で心が折れ、開花は失敗する。 開花直前だった為、一番浸食率が高く『薬』の効果は薄い。 副長や仲間の幻覚と激痛に耐えながら、ART社の真実を暴き仲間に託す。 異形化する直前に武士に斬られ消滅。始めから武士に介錯を頼んでいた。 実は料理が一切できず、レーションやインスタントを好む。 代りに機械には一番強いので近代での機械の扱いや旅行機の改造を行う。 (吸収人数99人:開花直前) ・🦍武士 『俺の死の回避した所で、初めから無駄だったのか…。』 江戸時代のとある武士。志を折った武士。 能力は空間切断。 妻子と国を愛した優秀な武士だった。自分の国で兄弟の跡目争いが起こり、 急ぎ馬を走らせていた所を襲撃され命を落としかけた時花が現れる。 主君(嫡男)の為、また妻子に会う為に花を使い回帰した。 戻ってからすぐに、妻子に会いに行ったが姿がなく。 必死で探しならが対抗勢力を花に捧げ、早めに跡目争いに勝利した。 その後、主君に真実を告げられ牢に入れられてしまう。 初めから、主君は優秀すぎる武士を跡目争いのいざこざで消してしまおうと 回帰前の襲撃を仕組んでおり、武士が戻った時点ですでに妻子は殺されていた。 牢の中で嘆いた後、武士は覚悟を決め跡目に負けた次男を牢から出し 運命の時間まで次男を守り、見事政権をひっくり返した。 事情を知った次男が妻子の仇討ちを許可し、嫡男の首をはねた直後、 運命の時間を迎え時間軸から弾き出された。 「仇も取ったし未練もないが…最初に付く主君を間違えたのが、俺の罪だな。」と語っている。 ART社の存在は疑っており、軍師と一緒に真実を探る。 軍師が異形化する前に『友』として介錯をしている。 三人の中で一番順応性が高く、近代・現代・未来のシステムを進んで使いこなす。 料理は武士の担当。二人の壊滅っぷりに眉間を押さえ、一切手を出すな。と牽制した。 (吸収人数:60人:膨らんだ蕾) ・🍬ガイド 『知りませんの?アンドロイドにも反抗期ってあるんですよ?お母様。』 ART社の時間旅行機を運転するガイドの生体アンドロイド。 元になった人格が悪かったのか、AIの学習が酷いのか不明だが とても性格が悪い。 罪人達と『薬』・物資の管理。歪みの調査などを行う。 最後まで彼らを罪人と呼び皮肉を口にしていたが、 裏で真実を明かす為に様々なサポートをしていた。 本来ガイドは全てメインとリンクされている量産型だが、時間旅行中はリンクが切れる。 それを利用して旅行機内の人形に自分のメモリーを外部保存・再インストールし メインに計画がばれないようにしていた。メインからしたらバグである。 真実を知った騎士達をART社へ導き、マザーをハッキングした影響の過負荷により半壊。 崩壊し始めた時間軸から騎士達を逃がし、とっておきの高級チョコを楽しみながら消滅した。 騎士達が調査に出ている間、旅行機改造の物資調達がメインのはずだが、 思いっきり観光とスイーツ巡りを楽しんでいる。 【用語】 ・歪み 時間(運命)を変えた事による反動で起きる現象。 世界は止まり、空間が裂け異形が現れる。 異形がその時間を埋め尽くすとその世界・時間軸の未来が高確率で消滅する。 稀に消滅しない未来も存在するが、とても不安定で他の時間軸に悪影響を与える。 歪みを正すには、異形を全て倒すか、核となっている『黄昏の花』を破壊する。 ・黄昏の花 突如、様々な世界・時間に出現した厄災の元凶。 時間に干渉する事ができるモノ。怪しく光を放つ白い夕顔の花。 時を戻したいと強く願う者の前に現れ、『時を戻したいか?』と問いかけてくる。 花を受け入れると、時間が戻る。(戻る時間幅は個人差がある) その証として、体に黒い蔓のアザが浮かび上がり、 小さな光が見えるようになる。それを吸収する事で花(蔓)が育つ。 変えたい運命の時間までに花を開花させれば、未来を変える事が出来る。 花が完全に開花(消滅フラグ)すると自らが巨大な花となり『歪み』の裂け目と異形生み出す。 開花状態で歪みが消滅すると使った人物は消滅し、運命調整された感情のない抜け殻の人物が 人生を『運命通りに』全うする。 蕾の状態(罪人フラグ)のまま時間を迎える・歪みが修正されると、 消滅できず時間軸から自身の存在が弾き出され『存在しない人間』となる。 弾き出されると何もない空間を漂うことになり、ART社が回収しなければ数日で消滅する。 夕顔の花言葉「罪」→黄昏草(夕顔の別名)より。 ・小さな光 花を使い回帰したものが見える小さな光。それに触れ、吸収することで花は育つ。 その時間軸で重要な人間の付近に浮いている。(すべての人間に浮遊しているわけではない) 吸収しても、相手は即死せず、少し運が悪くなる程度にしか感じない為、罪悪感が薄い。 本当は相手の運命力を吸収している。吸収された人間は運命がなくなり、 次の日には何かしらの理由で死亡する。 ・『ART社(ARトラベル社)』 数世紀未来にあるという時間旅行会社。時間を行き来する乗り物を保有している。 表向きは観光旅行会社だが、裏では政府の依頼で罪人達を使って『歪み』を正す行動をしている。 破壊された『黄昏の花』の欠片を回収・研究をし、罪人たちの浸食を抑える『薬』を作っている。 この制度は善行のように見える為、罪人たちは贖罪の意味を見出し協力する者が多い。 実は、AR社のある未来は『消滅しなかった例外の世界』であり、その世界を保持する為に 『黄昏の花』の欠片を集めている。 そもそも時間を行き来き出来る未来が矛盾していると軍師・武士は疑っていた。 ART社のメインシステム(マザー)が『開花した黄昏の花』である。 ・罪人達(存在しない人間) 主人公達。未完成の『黄昏の花』を使用した為、時間軸から弾き出された罪人。死に損ない。 正しい時間軸の人間が時間を変える・歪みに干渉する事は新たな歪みを生み出してしまう為、許されない。 だが、運命調整が行われる際の誤差(数分〜数日)、『存在しない人間』がいても、何をしてもなかった事にされる。 この誤差を利用し、『存在しない人間』が歪みを正す事ができる。 未完成とはいえ、『黄昏の花』を使用した事と、歪みを正す際に咲いた花の影響を受け、体の蔓が成長する。 『薬』を使うことで蔓の成長を抑える事が出来るが、止めることはできない。 個人差はあるが蔓が進行すると、徐々に記憶の混同・発狂に近い症状に苦しみ、最後には異形化する。 異形化した仲間を狩る事も罪人の仕事である。 【オチ】 異形化する前に真実を突き止めた軍師は武士と騎士に真実を託して自ら死を選ぶ。 ART社の真実(本当は例外の未来)であることを知った二人は 本社のマザーシステム(開花した黄昏の花)を狩るべく未来へ。 ガイドの助けを借りてマザーを狩ることに成功。その際、ガイドは壊れてしまう。 乗ってきた旅行機に戻るとガイドが用意していた皮肉たっぷりの音声により これからの事を説明を受ける。 自分たちとガイドが細工した旅行機は消滅しない事。 この旅行機は歪みのエネルギーで動いているので歪みを正しに行き続ければ半永久的に動く事。 物資はその時代で手に入れる事。 『薬』の生成方法。残念だが、『薬』を使ってもいつかは必ず異形化する事。 花が存在する限り、弾き出された人間は後が絶えない事を知る。 新たな仲間を回収し協力しつつ花を狩る旅を続けることにする二人。 黄昏の花との戦いは永遠に終わらない。時がどこまでも流れているように。 【エピローグ】 成長した騎士とシスターが2030年を歩いていると…騎士が遠目に軍師に似た人物を見かけ、 「軍師殿?」と声をかけそうになるが、やめて去っていく。 軍師と同じ顔をした人物は同年代の青年達(副長と同じ顔がいる)と待ち合わせをしてたようだ。 彼らと合流して話しながら、騎士達とは反対方向に歩き出す。
