nana

回想列車2
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ーーーーーーーーーーーーーーーー (列車の中) ...気がつくと、俺は列車の中にいた。 誰もいない車内とガタつく窓の音。 なんだかエモさすら感じる知らない風景に唖然としていると 「お隣よろしいですか?」 知らない女性。いや、知らない綺麗な女性だ。でも...どこか...懐かしいような... 「...あのぉ」 「え?...あぁっと...ごめんなさい。藤宮 ひろとって言います。」 「私は...浅葱みらいって言います。」 「...浅葱みらい...さん」 (モノローグの裏で会話が進んでいるように) 「どうかなさいましたか?もしかして、元カノと同じ名前だったりして笑」 「え?!いや、違っ!なんでもないですよ!」 「ぷっ、あははは」 ーーみらいさんはすごく気さくですぐに打ち解けられた。 でも思い出せないけど、誰かの面影を感じる。 俺はこの人を、知っている...? ーーーーーーーーーーーーーーーーー  / のタイミングで被せる。(ABの次回予告風 「“これから”は気をつけて/ 下さいね!絶対ですよ!」 「うわっ!これ懐かしい! / 一つ買っていきませんか?!」 「この駅には...私は / 降りれないんです」 「...いま話してるのは俺なんです! / 過去や未来なんて関係ない。」 「...もう、時間がない...」 無音。 鼓動の音ーーーー。 「俺は確か、あの時...」 「ダメ!そっちに行っちゃ!」 「俺...なんだ。俺だったんだ...」 無音。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー (列車の中) 「俺には、歳の離れた幼馴染がいたんです。その子は好きなアニメが終わったとか、ぬいぐるみが破けたとか、転んだとか、そんなことを全部思い出にしていて、全部が大切なんだって。」 「…泣き虫だったのね。」 「そうかもしれませんね。笑 でも彼女は、泣き終わった後に必ず笑うんです。」 「...笑う?」 「どれだけ失くして傷ついても、私の中には残ってるから。だから大丈夫って。... そんな彼女を、俺は守りたいと思った。」 「そんな必要ない!だってあなただって大変だった!」 「ううん。俺はただ逃げてただけだよ。」 「そんなことない!あなたはどんなときだって守ってくれた!だから私はっ」 (遮る様に)「俺は。 未来(みく)がいたから“ここまで来れた”」 「っ...わ、わたし...わたしは...」 「ありがとう。みく。いつまでも俺を思ってくれて。忘れないでいてくれて。俺は(笑顔)」(エコーっぽく消える) (列車の停車する音) ...気がつくと、私は列車の中にいた。 誰もいない車内とガタつく窓の音。 寂しさと温もりを噛みしめながら ゆっくりと目を閉じた。 ーーーーーーーーーーーーーーーー

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