nana

【声劇台本】アイツの味を喰らえるまでは
7
2
コメント数1
0

____これは、「アイツ」の味を喰らうために、無知で愚かな女を演じる少女のお話。 ⚠️こちらは企画で制作したものになります。 一人称、性別変更及びアドリブ等は禁止でお願いいたします。ついている企画名タグの削除もおやめください。 よろしくお願いいたします! ******** 「っクソ!またアイツ他の女との写真あげやがって!!今日という今日はゆるさない…っ」 …なんて1人で声を荒げたのも、これで何回目だろう。もうとっくに片手で数えられる数を超えていることだけは分かっていた。 何度も蔑ろにされて、何度も他の女との逢瀬を見せつけられた。それでも、アイツの味を知っちゃったあたしは、どうしても彼を突き放せなかった。 携帯をベッドに放り投げて、しゃがみ込む。____アイツに"会いたい"と連絡をしてから、随分長い間返信が来ていなかった。 「もしかしてあたし、捨てられた…?」 可能性は十分にあることを、あたし自身が1番よく知ってるからこそ、怖い。湧き上がった恐怖はあっという間に思考を埋め尽くしてくる。 「ちがう、ちがうちがうちがう!」 暴れ狂う感情のままに勢いよく立ち上がったそのとき、小さな通知音が鳴った。慌てて確認してみると、彼から短い了承の返信が来ていた。 途端に溢れ出す嬉しさに、思わず身体が跳ねる。 「よかったぁ……!!」 口角をあげすぎて、紅く塗ったティントに八重歯が刺さる。鏡に映ったあたしはまるで___ヴァンパイアのようだった。 #Exspesser #ヴァンパイア #ボカロ #ステレオ #DECO27 #GarageBand

1コメント
ロード中