nana

ひぐらし
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濁った泥を抱きしめる毎日でした それさえも愛おしくて 灰色飲んでようやく虚な目を向けて しばらく寝るよ、ごめんね、おやすみ 何もなかったかのように満員電車に乗った ひどいクマだ ガラスに反射した 背を丸め、歩いてたって報われはしないのに こうでもしないと自分に寄り添えないままで あのひぐらしが鳴いては落ちた夜に 汗ばんだ記憶だけ取り残されて  朝の匂いにつられ首を振る扇風機と宵の幕切れ 僕はうずくまって涙を流した

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