【声劇】 【台本】確かに僕は『や』んでいた。
伴奏者:KyaN様 読み手:春斗🌟
#夏目友人帳 #KyaNぴあの #BGM #声劇 #1人用声劇 #台本 #コラボ募集 】 僕は海を眺めていた__ こんな世界には勿体ないほど、それは美しい海だった。 今日、僕はここで終わる。 理由はただ、今日が1番死にたいと思う日だったから。 深い理由なんて、僕にはもう必要ない。 どれだけ生きても、どれだけ笑っても、どれだけ幸せでも。 一向に満たされやしない。 ずっと、空っぽで苦しいだけ。 それは僕自身に価値がないと気づいてしまったから。 僕が僕を求めていない。 例え、誰かが僕を求めていてくれていても。 もう、必要ないんだ。 優しい言葉も、正論も、罵倒も。 何もかも在り来りで、薄っぺらい 空白のような虚しい言葉でしか無いのだから。 この海に溶ける青のように僕も美しく 消えてしまえるのなら、 やっと救われる気がする。 やっと満たされる気がする。 どこまでも沈んでいけばいい。 誰にも見つからず静かに、でもそれは確実に 僕の灯火(いのち)を消して欲しい。
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