美人な先輩【朗読】1
レーニャ
美人な先輩【朗読】1
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素敵な伴奏をお借りして朗読させていただきます✨
あなたは一つ年上で
見返るほど美人で
カッコいい背の高い彼氏がいて
新歓のチラシを持って
少し訛っていてそれがまた可愛いくて
最初に惚れたのは隣の友達だった
高嶺の花そんな響きが
よく似合うから
見ているだけで
話せるだけで
不思議なぐらいで
人の目を見て話す癖があって
とっても真っ直ぐみるから
逆に真っ直ぐみれなくなってしまう
かたっぽがどれだけ想っても
結ばれない恋もある
そんなこと知ってるから
簡単に好きになっちゃいけないと思ってた
かわいいって言われ慣れてたから
かわいいが好きに等しいとは思わないし
束縛の強い彼女もきっと許さないし
でもさ、たまに夢見てた
先輩とどこかに遊びにいくこと
想像するだけだったら
罪ではないでしょう?
先輩が彼氏と別れた
彼氏はまだ先輩のこと好きだって
まるで違う世界の話みたいで
今の彼女と別れて
それで立候補する勇気なんて
ある訳もない
平々凡々の僕には
美人の気持ちなんて分かる訳もない
先輩の卒業式の前の日
偶然、教室であって
普通の会話をしたんだ
とてつもなく寂しいのに
寂しいすら言えない
もう会えなくなるかもしれないのに
卒業式の日 先輩の挨拶の番が来てなぜか僕の名前を呼んだ
驚く僕に先輩は本当に大好きでしたと言ってくれた
冗談でも嘘でもないことが分かった
泣いていたから
でも、何も返せなかった
先輩は優しいから 別れてまで
付き合って欲しいとは言わなかった
先輩は美人だから
自分が人の幸せを壊すのを怖がっていた
それでも最後にそんな風に言ってくれたこと
僕は本当に嬉しくて、色々なことが誇らしく思えた
幾年も経ち、電車の中で先輩に似た人をみた
微笑んでいた
きっと先輩が僕の前に現れても
同じように微笑むだけなんだろう
高嶺の花も恋をする
かたっぽがどれだけ想っても
結ばれない恋を
いつまでもキレイなまま
僕を想っていて欲しい
また会いたいな先輩
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