nana

朗読  海辺の葬列
858
53
コメント数11
0

__『人は死ぬ時に海の匂いがする』 ☪︎アレンジ全然OKでございます。 ☪︎長ければ切って大丈夫です。 ☪︎一人称は役に合わせて変更して下さって大丈夫です。性別逆転もありです。 ☪︎コラボの際は拍手かコメントをして下さると 喜びますので、良かったらお願いしますね。 台本↓ 『人は死ぬ時に海の匂いがする』 手を着けた。 海水 棺掛け 卿帷子 いつもの事。 百合の噎せ返る匂いと 煙の染み付いたスーツ 何度も繰り返した。 壊れて 崩れて 最後は灰になって壺の中に沈む。 何日も 何ヶ月も 何年も 取り残されたままで また無に戻る。 海水に手をつけた。 冷たい。 生きているという感覚 死んでいるという感覚 僕は無に戻る。 それは物理的な意味でもあり また、精神的な意味でもある。 僕は死なない 否、死ぬことができない。 歳月はまた僕をひとり置き去りにして 冷たい海風と共に去っていく。 ____『人は死ぬ時に海の匂いがする』 鼻腔に残るあの匂いが、僕は嫌いだ。 #声劇 #声劇台本 #朗読 #朗読台本 #本と万年筆

11コメント
ロード中