nana

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「稚魚が思い上がるなよ。拾ってやった恩を忘れるな」 時刻は深夜2時。 早めに仕事は切りあげたというのに、嫌な夢を見てしまい目が覚めてしまった。 それもこれもこの間の訪問のせいだ。 自分たちはあの人に拾われ雇われていて、表面上は命の恩人のような人だ。 でも。 それでも。 私はあいつが大嫌いだ。 あんな事をしておきながらよくも…… いっそ一思いに喰われた方がどれだけ楽だったか。 長い髪に隠れた、あいつに噛まれた痕が痛む。 嗚呼、腹が立つ。 覚束無い足取りで、とある水槽に向かう。 暗い水槽の中、魚たちが悠々と泳いでいる。 あいつと同じ種類の親子が泳いでいる。 ………また、仕事が増えてしまうな。 私は水槽へ手をかけた。 ━━━━━━━━━━━━━━━ 歌詞 🍴幻想に憑かれたアカを撃て!  景色 見る影無くパラノイド  舞い散る華が桜を模していても 🍽同じ、同じ、同じじゃないか 🍴意思無きファナティック、  知識無きロジック  現実に駁するNew-Heretics  意気高くては、揚々たるものか  扇動に一喜一憂し 🍽懐疑無きMarching、  クラッチ無くAccelerating  群青に染まりゆくInsanity  前途昏くては、洋々たるものか  教育の程度も知れている 🍴先の映像はまだ見ないように 🍽(下層階級の民主主義なんて) 🍴風が吹けば 🍴崩れるでしょう  🍴桜が散れば  🍽皆気付くでしょう 🍽国有鉄道を転覆して喜んで、  人を舐めているの?テロリスト  舞い散る華に髑髏を差し出しても 🍴同じ、同じ、同じじゃないか 🍽誰かの願いを笠に着て  君は歴史に残る、大犯罪者と 🍴ああ、ああ、ああ、 🍽それは、とても、悲しいじゃないか ┊︎ ┊︎ ┊︎ 「ねぇロックスー」 「ん〜?なぁに?」 「あの水槽、一匹足りないんだけど…何かあった?」 「なぁんだろうね、共喰いかなー?」 「んーー、そっか。餌の量考えなきゃだね。 それはそうと、朝ごはん食べた?」 「ん〜……今日はいいや。」 「そう?珍しいね。」 「今は、お腹いっぱいだからね。」 「あ、そうだアル。」 「?」 「いつもありがと。」 「どうしたの突然。まぁ、うん、こちらこそ。」 「なぁんだろ、一区切りとして?」 「なるほど??」 「さ!!今日もお仕事頑張ろー!!!」 #双子館長の餌場 2023/01/24

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