
●防音室について
防音室を自作したので投稿します。当方DIYについては本当に経験がなく、ネット上の簡単に作成できたという方はDIY経験や下積みがある方の説明が多く失敗談や注意点なども含めて参考になればと思い書きます。詳細な作業手順などは他サイト様の紹介にて割愛させて頂きます。 費用は43000円程でしたが、計画的に作業すれば35000円程で作成可能かと思います。合板等の価格が輸入に頼っている為、高い場合に作成すると費用がかかります。 自作防音室の作り方【簡単】 https://chirico-music.net/how-to-build/ 【簡易防音室】自宅にボーカルブースを格安(2.5万円)で自作した話 https://soundability.tokyo/diy/18002/ 【防音室】自作 / ベニア板で素人でも作れました!/ DIY Soundproof Booth https://youtu.be/jcQZdvGGUZg ●必要機材 ・電動ドリル DDR180LI WP /DDR-180Li ビット各種(ドリル、ホールソー等) ・タッカー / サンドリー PHT-2W ・グルーガン、グルースティック ・コーキングガン ・長尺定規 ・カッター ・ハサミ ・延長コード ・作業用グローブ ●材料 ・合板(900mm×1800mm)x4 ・天上部分x1 ・柱 ・大建工業 遮音シート 940mm×10m/GB03053E ・大建工業 気密遮音コーキング333K GB0903 ・Sembiko吸音材 遮音材 25x25x5cm ・プラスチックダンボール(900mm×1800mm) ・90度ドア留め金(内鍵用) ・蝶番 ・照明/粘土 ・ネジ各種(合板の厚みを考慮) ・ジョイントマット ・延長コード ●作業フロー 1.吸音材の水戻しと乾燥 圧縮された吸音材を水を入れた風呂にて水分を 含ませ元に戻してから水分を絞り、乾燥させる ※複数の針金ハンガーと若干大きな洗濯ばさみがあると乾燥の手間が省けます。 2.ジョイントマットの配置及び作業エリアの確保 作業用プラダンやビニールシートを配置 ※合板は重いので最初からジョイントマットの上で組み立てると床の保護もできて手間が省けます。 3.合板同士を組み立てる 養生テープを使用してネジで固定する (柱やコーナー金具で固定する) 4.コーキング作業、乾燥 合板の継ぎ目の隙間をコーキング材で埋める (コーキングガンにGB0903を装置して使用) ※固まるとゴムのようになります。 5.扉に蝶番を取り付ける ネジ穴をあけて1.5倍間隔で蝶番を設置する ※蝶番は100円均一のものを12個使用して固定しました。 6.遮音シートをカットして扉と内部に張り付ける タッカーを使用して持ち上げながら弛まないようにタッカーを強く押し付けながら留める ※遮音シートはカッターやハサミで簡単に切断できます。白い布地面は両面テープが食いつきそうにないので、裏側に向けて施工しました。天井から処理した方が精神的に楽です。 7.扉に取っ手を取り付ける ※取っ手は内側を優先して端側の中央辺りに固定すると扉に満遍なく力がかかります。 8.両面テープでプラダンを張り付ける 全面にプラダンを強力両面テープで固定する ※天井は特に3M等の強力接着テープを推奨します。私の場合は鍵金具や取っ手周辺はカッターなどで加工して囲みました。照明などを取り付ける際はこの工程でケーブルの固定とホールソーにて配線を通す穴を開けた方が良いです。 9.グルーガンで吸音材をプラダンに接着 接着時は四辺にダマを作り、中央はダマと対角線様に塗布して四辺と中央を抑えつけて接着 ※接着材が非常に高温になり粘着力があるので、火傷に注意。薄い作業用グローブがあると良いです。また、グルーガンのコードが短いので延長ケーブルがあると内部の作業がし易いです。 10.乾燥と最終確認 照明を使う場合は配線用の穴のケア、内部鍵の調整、掃除など ※木屑やホットボンドの残骸などがあると咳き込む原因になります。 ●照明でやらかしてしまった人に 後から照明がやはり欲しかったという方に100円均一のボタン式ライトがお勧めです。単3電池を4本使用しますが、フック金具を通せる隙間があれば掛けることができます。 ●注意点 ・合板の寸法を妥協しない 900mm×1800mmの合板がないからといって910mm×1820mmの通称サブロク板で妥協すると予算も余計にかさみます。具体的には防音室の製品としての天井に使用する合板やプラダンの寸法は900mmや900x1800mmに最適化されているので、寸法に狂いが生じます。 ※私の近隣の店舗では、910mmx1820mmのプラダンなどは全くありませんでした。 木製の合板の場合フォースターという合板の有害物質が少ないということを示すグレードがあり、F★★★★などで正面や側面などに表記されています。また、寸法が900mmx1800mmでもコンクリートパネルなどは有害物質が含まれているため適性がないです。 ・石膏ボードは使わない 安価で重量があり、つい選んでしまいそうな素材ですが、処分時に通例では「産業廃棄物」として扱われてしまい処分費用がかさむ為、選択肢から外したほうが良いです。 ・ネジの種類に注意する ネジにはコースレッド(ネジの全てに溝がある)と、半分辺りまでしかないものがあり、溝がない部分が合板同士を締め付けることで、隙間を埋めるので、合板の組み立てには後者を使用します。また、ネジを打ち込む際はドリルビットで予め穴をあけてからでないと合板が割れてしまいます。 ・両面テープは3Mを 遮音シートをタッカーで留めた後に上から吸音材がグルーガンで接着するようにプラダンを貼り付ける時に私の場合「強力」を謳う製品では力不足でした。 ・コーキング(シーリング)はGB0903を 店舗によってはGB0903を取り扱っていないところもあり、適当なコーキング材で代用すると密度が違う為、防音室の役割を果たせません。 ●100円均一で予算を節約 私が確認した限りでは、以下のものは販売していました。ただし、ネジはコースレッドが多く、半ネジも個数が少ないので割高になることがあります。 コーキングガン グルーガン(グルースティック) 木ネジセット 木製取っ手 蝶番 ジョイントマット #防音室 #録音 #防音 #遮音 #クローゼット
