
48 ③
🌹山積みになった本の頂上から、座り込んだ化け物が私を見下ろしていた。横には、携えた大きなハサミが、独りでにジョキン、ジョキン、と音を鳴らしながら宙に浮いている。上には、人形などを操る×印の操作盤に、透明な糸が繋がっていて、無数に様々な場所に伸びていた。背中からは大きな手が生えているのか、それを操っていた。そして、ソレの白い口が、口避け女のようにガバッと割れる。 🌹ソイツの流暢な喋りは止まらない。私の冷や汗も止まらない。硬直して動けない。全身の強ばった力が、抜けていくような感覚がする。 🌹「……それをなんで、わざわざ、私に……」
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