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⭐僕は起き上がり、紙に書かれている文字を、一言一句、遥くんに伝えた。 ⭐「そうだよね……僕にもさっぱりだよ。上のカウントダウンと暗号が、ヒントになっていると思うんだけど……」 ⭐何か、規則性があるんだろうと想像はつくのだが、考えれば考えるほど、糸が絡まったようにわからなくなってしまう。何十分か、遥くんと考えてみたけれど、なかなか答えにたどり着けずにいた。 ⭐「そうだね。『三人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵』、とも言うもんね。」 ⭐「文殊、だね。仏様の次に偉い菩薩様(ぼさつさま)のことだよ。わからないことがあっても、三人で考えれば、文殊様のような知識を得ることができるという意味の慣用句さ。」 ⭐「どうしたんだい?遥くん」 ⭐「?……そうかい?」 ⭐僕たちは、うずくまっている壱くんにも、紙に書かれていたことを伝えた。
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