
52その1
⭐ここは……一体。 僕は無我夢中で、捉えられた壱くんを追いかけ、大きな穴へと飛び込んでいった。目を覚ますと、辺りには異様な光景が広がっていた。 部屋中のそこらかしこに大量の血が飛び散っており、大分前のものなのか、赤黒く変色している。大量に頭が割れた死体が、ゴミに扱われたかのように、乱雑に積み重なっている。その目の前では、遥くんと壱くんが横たわっていた。 ⭐「遥くん、壱くん!」 血の気が引いていくのを感じる。慌てて、二人のそれぞれの口元に耳を近づけた。 ⭐……良かった、無事みたいだ。 ⭐安定した呼吸音が聞こえ、とりあえずは安堵する。
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