夜の足跡
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#アナストリアの棺 Meteor imber07/夜の足跡 「足元にお気をつけて」 大きな窓から差し込む月光が、部屋を照らしている。半永久の花。星の砂。時を止めた針。 そして、大理石のように光を反射する棺。 「……アナストリアの、棺」 「はい。どうぞ楽な気持ちで横になってくださいね」 棺の中は、僅かに温かい。人の温もりとは違うけれど、決して突き放す人工的な温もりでもないもの。 恐らくこれは、優しさなのだろう。 「……誰かを忘れることが、不安ですか?」 「どうして」 「感じるんです、貴方の不安を。 カタリナさん。確かな事実として、貴方はこれから死を迎えます。体は冷たくなって、もう二度と目覚めることはない。 でも。人の本当の死は、忘れ去られた時なんですよ」 砂時計から零れる砂が、サラサラと音を立てていく。 「だから私が覚えている限り、貴方に本当の死は訪れない。私の記憶の中で、誰かを忘れないカタリナさんは確かに存在するんです」 ハイネが笑って、その棺を撫でた。 「そしてアナストリアの棺も、決して皆を忘れませんよ」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ㅤ ㅤ Voice actor ハイネ⚰️あじのもと カタリナ☂️悠
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