against《閑話》
…………………………… 朝日が、ひとまず今日の死闘の終わりを告げる。 「「今日も生きてた!」」 ふたりは、そうして生の喜びを分かち合う。 いつ終わるとも分からない、命懸けの日々の。 「死神もたくさんやっつけたし、お金持ち!」 一応、ファンタジーらしく冒険者として生計を立てている…設定。ただ、主に倒しているのは『死神』なので、そこはご都合主義で。 「なんでかあいつの装飾品…魔物の素材より高く売れるよな…あいつらって…なんなんだろうな」 そこを掘り下げて上位存在と戦う話にすると、キャラ増えるしめんどくさいから、最後までただのラブコメになったんだよ…という、作者の呟き。まず、ファンタジー苦手だし。。 ちょっと作者の考え入り過ぎたから、真面目にやる。 「このまま狙われてた方がお金に困らないし、いいかな…なんて」 できればエーレも狙われたくはない。 いつ死ぬかもしれない恐怖はある。 しかしそれは、他の冒険者も同じなわけで。 ただ相手が執拗に自分を狙ってくるという以外は。 それでも、ほんの少し、幸せに感じている自分もいる。 アストと一緒に戦える。アストが守ってくれる。アストを守りたい。だからもっと、強くなれる。 そんな、喜び。 「生きる方法を探すために旅に出たんだろ…」 元も子もない…という感じで、アストはため息混じりに答える。 確かにエーレもずっとこの状況は嫌だ。 だけど、アストとはずっと一緒にいたい。 アストの命を救った代わりに、エーレは死神に狙われる事になり…。 アストがそれを負い目に感じて一緒に居てくれてるのではないかと、ずっと不安だった。 でも、好きと言ってくれた。 ついでに、濃厚な(←)口付けまでされたわけで… まだ、自信はないけど…。。 「…そうだね、いつか…ふたりで平和に暮らせたらいいな…なんて…」 言ってみた。ただの願望なのだが、 プロポーズまがいの台詞を無自覚で。 『生きる方法が見つかっても、一緒に居てくれる?』と聞きたかったのだが、素直に聞けなくて、何故かそうなった! アストはしばらく考えた。 「なぁ…エーレ…今日、いっしょに寝る?」 言ってみた。 とりあえず、今だと思って言ってみた。 別にそのタイミングを虎視眈々と狙っていたわけではない。多分。 ちょっと、わからせてやろうかな…と思っただけ。 「ふぇ!?ぇ、…ぁ…そうだね!宿代も浮くし!いいお部屋泊まれるかも!」 突然の提案に焦るエーレ。 アストと一緒に寝れるのは嬉しい。 小さい頃は、誰にも見つからない場所でよく一緒にお昼寝していた。 その時間が、好きだった。 が、いつしかそういう事もなくなり…。 仕方ない事だとはわかっていた。 だからこそ…これは…、いや、自分が考えすぎなだけで、全くそういう意味じゃないかもしれない! 「…いや、意味わかってる?昔みたいにおてて繋いでお昼寝するわけじゃないぞ…」 念の為、確認。 年頃の男女が一緒に寝て何もないわけがないだろうと。。まして、好きな相手だ。 こいつら何歳だろ。。。 「ぅ…うん…わ、わかってるよ…」 …そういう意味だった! エーレは真っ赤になった顔を、帽子で塞ぎながら、答えた。 …………………………… 「突っ立ってないで、こっち来いよ!」 「やっぱり無理…!!」 エーレは緊張の余り、ドアの前から動けなくなった! 「…いいから!とりあえず寝ろ!俺、床で寝るし」 そんなエーレを、無理矢理抱き抱えて、ベッドに放り投げた。睡眠不足でふらふらになって戦えなくなられるのは困る。 そして、実は正直アストも緊張している! 「…やだ…いっしょがいい」 服の裾を掴んで甘えるエーレ。デレている。 今にも押し倒しそうになったが 「我慢してんだよこっちは!」 堪えたw 「うぅ…魔女が…初めてを捧げるということは、その…大人になる儀式であって…大切なもので…その…」 もう恥ずかしすぎて何を言ってるのかわからないエーレ。 「俺じゃあ不服だと…」 「……アストがいい」 「はい、よく言えました」 そのままベッドに雪崩れ込んだ! 「んんっ…ん…ふっ…んん…////」 「はぁ…////…やだっつっても、やめないからな…」 (以下、ご想像におまかせします。あくまでR15←) 結局、その日はふたりとも寝不足で、なんならアストはエーレをおぶって戦うことになった← 「こんなことで回復魔法使いたくない。。」 エーレ談。 本音は、少しでも長くアストを感じていたかったからだなんて、口が裂けても言えない! 〈後日〉 久々に、よく拠点にしていた街へ戻ってきたふたり。 「あらいらっしゃい。久しぶり。あんたたち、まだ生きてたのね」 宿屋のおネェさん()が慣れ親しんだ憎まれ口を叩く。 「縁起でもないこと言うなよ…」 「いやいや冗談よ。朝っぱらから泊まりに来てくれる、大事なお客様だもの。すぐ二部屋、掃除させるから…」 冗談にしてはタチが悪い。 でも、贔屓にしてもらってるし、なんだかんだ、ふたりを差別しない、いい人だ。 「いや、一部屋でいい…」 それを聞いて、一瞬目を見開いて、舌打ちするオネェ。 「…へー…ふーん…へぇー…死んで良し」 「うっせぇ!おまえが死ね!」 「うぅ…/////」 エーレは恥ずかしさで死にたくなった。 (しちゃった…(〃ノωノ)) …………………………… シクレですが、折角なのでBGMお借りしました🙇♀️ BGMで色々ごまかしていくスタイル お借りしたBGM『こどもの庭』 びすけっと様 https://nana-music.com/users/3837782 …………………………… 🌻なんていうか、最後の宿屋のオネェさんとのやり取りが書きたかっただけ← ぇ、、しちゃったのに、好きって言ってないんだよ、、エーレさん、、、🥺← でも、2話の時点で、絶対ヤッてるよな、、って思って…← どうなの❓ そしてこの話は、エロじゃないです。ただのラブコメです(主張) エロだったらまずファンタジーの時点で触手モンスター出すよね‼️← それか、エロトラップダンジョン、、、 #BGM #オリジナルBGM #DTM #かわいい #ポップ #明るい #BISオリジナル #小説
