
Happy!Lucky!Dochy!
田村ゆかり/かないみか/堀江由衣
裏キャプ🥺✨✨読みたい人だけどーぞw 「お疲れ様でーす」 午後からオフのある日のこと。 「くるくる、ルネち、この後予定無かったら、ちょっと、寄り道してかない?」 ふたりを呼び止める、ここすけ。 「行くの‼︎」 即答するくるくる。 「どこに行くんですか?」 尋ねるルネち。 すこし考えて、ここすけは言った。 「秘密基地」 〜数時間後〜 3人は、人気のない山奥の獣道を歩いていた。 「一体…どこまで行くんですか…」 少し疲れた表情でルネちは誰にともなく言葉を発した。 「…秘密基地……が、作れそうなところ」 同じく自分から誘ったくせに、少し疲れた口調で返す、ここすけ。 るんるん♪と歩く、くるくる。 「いや…待ってください。この場合、秘密基地って、隠れ家的なお洒落なカフェとかを言いません⁉︎のこのこついてきた、わたしが馬鹿でした😇」 ルネちは大きなため息をついた。 「キャプションが思い浮かばなかったから、とりあえず歌詞に書いてある事をやってみようと思って…でも…いい場所が見つからない…」 たじたじになって答えるここすけ。 「そういう問題じゃないです」 「あ‼️あれ見て‼️」 先頭を歩いていたくるくるが、何かを見つけて指差す。 そこには、まさに作中に出てきそうな不法投棄のゴミ山が顔を出した。 「まだこんな所があるんですね。不法投棄は犯罪ですよ…って、ふたりとも何してるんですか⁉︎」 「ああーこのソファー超いいわー。秘密基地にぴったり」 「こっちも‼︎あれも‼︎これも‼︎素敵なの‼︎」 ルネちを無視して、ゴミ漁りに夢中なふたり。 「ちょっとふたりとも‼︎アイドルとしてどうなんですか⁉︎」 「ルネちもやろうよ?」 「ここすけ先輩‼︎急に元気になりましたね⁉︎」 「この曲線美…素敵なの。こっちはすごく切れそうなの。ぜぇんぶお持ち帰りぃ、なの💕」 「くるくる先輩何やってるんですか⁉︎」 大量の刃物を集めてうっとりする、くるくる。 「あれは、ファンに配るん」 「はぁ⁈」 すかさず解説する、ここすけ。 「ルネち知らんだろ?くるくるのソロコンサートでは、みんなペンライトの代わりに刃物を振り回す…」 「そんな会場絶対行きたくないです‼︎」 「それはまぁ冗談なんだけど…」 「くるくる先輩のあの嬉々とした様子を見て、とても冗談とは思えません‼︎」 「とりあえずルネちは、このバット振り回そうか?」 「振り回しません‼︎」 …カラーン 投げ飛ばされたバットに哀愁が漂う。 「いいから、もう帰りましょう⁈もうアイドルとしてというか、人としてどうかと思います‼︎」 「ここまで来て…」 一瞬残念そうにして、 「あ、そうだ‼︎」 何かを思いつく、ここすけ。 「タイムカプセル作ろう」 「‼️⁉️」 ルネち、絶句。 「発想が…昭和の小学生ですね。。」 「いや、それは中の人の問題というか…やっぱりアイドルらしいことしないとな。10年後、まだうちらがアイドルやってたら、これを掘り起こそう。ほらルネち、大切なものをこの箱に入れて」 そこら辺から拾ってきた箱を取り出す。 「もう私には、何がアイドルらしい事なのかわかりませんし、そこに入れても困らないような大切なものを普段持ち歩いていません」 「ほら、くるくるも、その刃物全部ここに入れて」 「嫌なのー‼︎お持ち帰りするのー‼︎」 嫌がるくるくるも、可愛い。 「その刃物達、10年熟成して掘り出したら、なんかスキルが付与されるかもしれない…」 「「⁉️」」 「一応聞いておきますが、どんなスキルですか?」 「…その包丁で調理したら、鉄分がたくさん摂れる…とか」 「それ、錆びてるだけじゃないですか…」 「わかったの‼︎わくわく‼︎」 刃物を全て差し出す、くるくる。 「いや、物分かり良すぎません⁉︎というか、これ万が一掘り返した人が居たら、箱から大量の凶器が出てきて戦慄ですよ⁉︎」 とりあえず刃物のほかに、割れた花瓶や、よくわからない置物を入れる。 相変わらず、捨て置かれたバットには哀愁が漂っている。 「なんか…不法投棄よりタチが悪いことをしている気がしないでもないですが…」 「くるみ達、10年後も、みんなでアイドルやってるかな…?」 一瞬、ザァッと木立を風が吹き抜けた。 「そうだな…かあさま辺りが、突然ライブ中にマイク置いて『ただのかあさんになります』宣言しない限りは…大丈夫だと思う!」 「そうだよね‼︎」 「もう私は何も言いません」 辺りが薄暗くなり、夜の帳が下りてくる。 「あ、一番星‼︎」 星を見つけて喜ぶ、くるくる。 「今日、楽しかったね‼︎」 「…そうですね」 くるくるの笑顔につられて、苦笑するルネち。 「それより、ここからどうやって帰るんですか?」 ここすけへ向けられた笑顔は目が笑ってない‼︎ 「え…ヒッチハイク?」 「わあああ‼︎楽しそうなの‼︎」 それ以来、ルネちがここすけの突然の誘いに乗ってくることは無かったという。。。
