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試験投稿「蜘蛛の玻璃糸」台本抜粋
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試験投稿です。 「娥影曲」より 「蜘蛛の玻璃糸(くものはりいと)」抜粋 ◼️あらすじ 娥影(月光)の街の片隅、瑠璃(るり)という美貌だが虚弱な男に、蜘蛛(くも)という青年が恋をしたが、自分が瑠璃のそばに行けば蜘蛛の毒で瑠璃は死んでしまうことを恐れ、蜘蛛は離れようとすると、意外にも瑠璃はそれを引き留めて…… ◼️「娥影曲」とは 娥影(月光)を受ける者住む幻想の街「娥影回廊の街」での出来事をまとめたシリーズの和風ファンタジー絵本や短編小説の連作です。 ここから抜粋本文です。 ↓↓↓↓↓ 瑠璃「もう、僕は長くない。それに、今まで自分に望まない目にたくさんあってきた。だから、最期の時だけは、その時くらいだけは、自分の望む死に方がしたい」  瑠璃は澄んだ瞳で、蜘蛛を見つめました。 瑠璃「先ほど、僕は思ったんだ。君の玻璃のように美しく煌めく糸に包まれて死ねたら、どんなに幸せだろう、と。この脆弱(ぜいじゃく)な身が煌めく糸に包まれて朽ち果てていけたら、僕の身体はどれだけ満たされるだろうと……君にこの身を捧げながら死ぬことができたら、どんなに嬉しいだろう、と」  そして、瑠璃は蜘蛛に向かって手を差し伸べました。 ↑↑↑↑↑ 試験版はここまでです。 ◼️「娥影曲」関連台本のリスト https://nana-music.com/playlists/3858661

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