
【体験談】高校の友達の話
書き手:Rion
私は歌うことが得意ではないので聞き専なのですが、 心の中でザワザワしている気持ちをどうにか人に伝えたいって気持ちだけはずっとあって。 なので、素敵な音源をBGMにお借りして、この場をお借りしていろいろ話そうかなと思います。 私が高校に通っていた時の話なんだけど、 その友達はいつも明るい笑顔の子でね? バイトや吹奏楽部をやってたんだけど、まあサボったりたまに真剣になったり、そんな感じだったのね。 吹奏楽部はけっこうみんなやる気に溢れてたから、その友達のこと、煙たがってる子も多くてさ。でもわたしはなぜか、その子が憎めなくてね。 たまに部活に来ては真剣にトロンボーンを吹いてる姿が何だかとても綺麗で、その姿が忘れられなかったんだ。かと思いきや、すごい奇抜な行動を取ったり、ずっと笑いころげてたりしてさ。笑顔が絶えない人だった。 それでね。ある日、その子がバイトに行く時に、私いったんだ。 「がんばってね!」って。 そしたら、その子、ぼろぼろ泣き出しちゃって。 「もう頑張ってるよ!なんでそんなに追い詰めるの?!」 って。 それで、ああ、そうか。 この子はこの子の世界の中で、限界に近いくらい頑張ってたんだって知ったんだ。たまにさぼったり不真面目に見えたりするのは、自分の心と体を守るためだったんだって。 彼女の涙を見て、わたし、ようやくそのことに気づいたんだ。 だから「気づいてあげられなくてごめんね」って、謝って。 それで翌日、彼女を誘って美味しそうなパスタやさんに行ってさ。一緒にミートソースパスタを食べて「美味しいね!」って笑いあえたの。 何の話かっていうとさ、 みんな、自分の世界で、自分と戦いながら頑張ってるんだよね。 もしも自分や周りと比べて 「あいつ頑張ってねーじゃん」と思ったとしても、 それって自分の価値観とか、自分基準の押しつけになっちゃってることもあるんだなって、思ったの。 だから、もしも生きることを苦しそうにしてる友達がいたら、 ほんの少しの勇気をだして「大丈夫?無理してない?」って 声をかけられる自分になりたいって思ったんだ。 みんなの周りは、どうかな。 一見明るそうに振舞ってたり、 一見不真面目に見えてたり。 でもそういう表面的に見えてる部分の奥に、 その子が抱えてる苦しさが隠れているのかもしれない。 だからさ。 みんな、お互いに優しくなれたらいいなって思うの。 お互いに、定型文を並べて相手を鼓舞するんじゃなくて 「相手は心を持った人間なんだ」って気づけたら、 少し、見え方が、声のかけ方が、変わるかも知れないから。 今日はわたしが友達のおかげで気づけた話をしました! 長くなっちゃって申し訳ないです、、! 最後まで読んでくれてありがとう。 あなたとあなたの友達が、どうか笑顔でいられますように…! #Rionの体験談 BGM/BUMP OF CHICKEN/星の鳥/編曲:えみし
