チェシャ猫の森
🎩「Congratulations! 完璧な回答だ! 素晴らしい! さぁ、アリス。起きて、君の騎士が迎えに来たよ」 💙「う、うん…」 「アリス!」 💙「あら? 私、いつの間にか寝ていたの?」 「痛いところはないかい?」 💙「えぇ、大丈夫」 🎩「俺は君が気に入った! 君たちは街へ行くんだろう? これを持っていくといい!」 帽子屋は、被っていた帽子に着いた値札を渡してきた。 「これは?」 🎩「値札さ! 何か困った時は、これを持って俺の名前を呼ぶと言い。 何か助けになるだろう」 🐱「じゃあ、俺も」 チェシャ猫は、自身の名前の付いた首輪を突き出した。 🐱「渡せるものがこれしかないのは癪だが、 俺が必要になった時これをもって名前を呼ぶといい。 俺はすぐに飛んでいく」 「わかった。ありがとう」 🐱「それにしてもお前が騎士だなんて」 「チェシャ猫は何か知っているのか?」 🐱「お前の能力は知らなかったが、俺はお前を知っている。 もちろん帽子屋もお前のことを知っている。なぁ?」 🎩「あぁ、もちろん。 白兎の館でお茶会を開いたときに会っているからな」 「じゃあ、名前を知っているのか?」 🐱「もちろん。お前は煙突掃除屋のビルだ」 「ビル。俺の名前はビル」 💙「名前がわかってよかったわね!」 🎩「君は彼の名前を知らなかったのかい?」 💙「えぇ。前に聞いた時、名乗ってくれなかったもの」 🎩「そうか。なら、自己紹介から始めたらいい!」 「え?」 💙「そうね。私の名前はアリスよ。あなたの名前は?」 「俺の名前は……ビル。よろしく、アリス」 💙「えぇ! ビル、よろしく!」 そう微笑んだ少女の瞳は青く輝いているように見えた。 -------------------------------------- ---------- True End ---------- 「初めまして、トカゲのビル」 -------------------------------------- ▶︎ End roll https://nana-music.com/sounds/064e6665 --------------------------------------
