チェシャ猫の森
🐱「なんだ、この煙は!?」 チェシャ猫の叫び声でハッとした。 切られていない、首は繋がっている。 いや、切られた感触はした。 一度首と胴体は離れたが、また繋がっている。 自分でも何が起きたのかわからない。 辺りは黒い煙が立ち込めている。 同じ黒い煙が、 チェシャ猫に切られたであろう場所から出ている。 🐱「そうか、白兎はお前を殺さなかったんじゃない。 殺せなかったんだ。」 「うわっ!」 🐱「ふふふ! なるほど、お前は煙になるんだな! ふふふ! これはいいぞ! いいぞ!」 「確かめるたびに、攻撃するのをやめてくれ!」 🐱「いいじゃないか! ふふふ! 楽しくなって来た」 「全然楽しくない」 🐱「いいことを教えてやろう。 俺は犯人ではない。絶対に選ぶなよ?」 そう言うとチェシャ猫はにんまりと笑って消えていった。 -------------------------------------- ▶︎ 答え合わせへ https://nana-music.com/sounds/064e3264 --------------------------------------
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