nana

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「チェシャ猫」 姿の消える猫は、名前を呼ばれるとうんざりした顔で出てきた。 🐱「なんだい? あんなに簡単な答えが書いてあって。   道を間違えったってことは、   俺に聞きたいことがあるんだろう?」 「記憶を思い出すにはどうしたらいい?   きっと白兎の館で、彼らと話をしたことがあると思うんだ。  でも、赤い光が邪魔をして、一向に思い出せない」 🐱「無理はない。   白兎の能力は、記憶の消去《White Memory》   お前はあの子を助けるために   何度も記憶を消されたのだろう。   お前は自分の名前は思いだせるか?」 「思い出せない」 🐱「そこまで記憶が消されてしまったら、   アリスを助ける以前の記憶は   もう思い出すことはないだろう。完全な消去だ。   なかったことと同じ。何を神妙な顔をしているんだい?    彼らと何か深いかかわりでもあったのかなぁ?」 「それが、思い出せていたなら!  ここまで思い詰めることはなかった。」 女王陛下に頼まれた何か。双子達との記憶。 あの子に名前を聞いた時の、あの子の少し驚いた顔の真意。 全くわからない 🐱「はぁ、興ざめだ。早く進んでしまえ」 チェシャ猫が消えたかと思うと、 まるで足が生えたかのように木々がこちらに迫ってくる。 -------------------------------------- ▶︎ to be continue…?   https://nana-music.com/sounds/064e2b59 --------------------------------------

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