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『声劇台本』雫の色彩
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光の方を指さして 私は確かにここにいると 悔いるように叫んだ ...................................................... 夕日が染めた風を噛んで、 砂浜に残った真昼の熱を踏みしめた。 金色に揺れる波の飛沫が足を濡らした。 宝石のように照る雫に、 私の憂鬱が反射して青白く見えた。 割れた爪先が指し示した先に、 空虚で満ちた航路はあるのだろうか。 小さな気球に乗せた心臓を、 最果てまで飛ばせたら、 瓶詰めにされた抱えきれないほどの痛みだって、 私の中から溶けてなくなるかな。 鈴の音が向こうから私を呼んでいる。 一筋の涙が海の方へ攫われていった。 哀しみで編まれた影を追いかけて、 ただひたすらに足跡を残した。 もう息は白くない。 ────アドリブ&性別変更大歓迎──── 死ぬまで作品を作りたい 前の台本⤵︎ ⤵︎ https://nana-music.com/sounds/063791ca 次の台本⤵︎ ⤵︎ https://nana-music.com/sounds/064c2355 #nana民と繋がりたい #コラボ募集 #朗読者募集 #オリジナル #拍手返します #朗読 #台本 #自己満 #無力な僕 #SИINKA

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