nana

バレンタイン・キッス off vocal
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☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ sweets 『LOVE♡POP』 ハート型のトリュフチョコレートをホワイトチョコレートでコーティングして、ロリポップ状に仕上げたお菓子。ホワイトチョコレートはホワイトチョコレートでも、色をつけたホワイトチョコレートです。 赤、青、黄色…貴方の大切な人は、何色が好きですか? ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ lyrics シャラララ 素敵にキッス シャラララ 素顔にキッス シャラララ 素敵にキッス シャラララ 素直にキッス 明日は特別スペシャル・デー 一年一度のチャンス OH ダーリン OH ダーリン I LOVE YOU! あなたを呼び出すテレフォンコール 気持ちをわかって欲しい OH BABY OH BABY LOVE ME DO! あの日からよ 恋のチョコレート 銀紙そっと開らいて 気持ちを確かめて 誰もみんな素敵なロマンスしちゃうの バレンタインデー・キッス バレンタインデー・キッス バレンタインデー・キッス 恋の記念日… ☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆ diary 明日は特別、スペシャルデイ。そんなフレーズが飽きるほど耳に入ってくる時期が今年もやってきた。街は大切な人への贈り物を探す人達で溢れて賑やかだ。けど、僕の隣には誰もいない。やむを得ない事情があって、つい最近まで一緒だった相棒とお別れしてしまったからだ。 「…はぁーあ」 ことみサンが、今日は新しいパティシエが入ってくる日だって言ってた。多分僕のパートナーだ。でもちっとも気分が乗らない。 …そう言えばアイツ、元気かなあ。 ふと、かつての相棒の顔が頭に浮かんだ。修行の旅に出るって言って、だいぶ前にここを出てっちゃったパティシエのことだ。僕の記憶の引き出しには、アイツと作ったお菓子とか一緒に過ごした日常とか、そういう思い出がたくさんしまってある。何となく思い立って、それを一つ一つ取り出してみた。懐かしい。楽しい。あったかい。 …会いたい。 「ふぅ…今どこに居るんだよう」 「ふふ、チョコちゃんの後ろに居ますよ〜」 は? 今なにか聞こえなかったか?幻聴かなあ、思い出に残ってた声が再生されただけかも知れない。一応振り向いてみる。後ろにいた誰かと目が合った。 「こんにちは。新しいパートナーの風羅です…あー、ふぅって名乗った方がいいかな?…ただいま、チョコちゃん」 ソイツは、何度目を擦っても確かに見覚えのある姿で、聞き覚えのある声で僕の名前を呼んだ。 「…………」 「あれっ?どうしたの、大丈」 「ふぅーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」 「ぅわぁ?!!」 心配そうに眉を下げる目の前のパティシエを頭のテッペンから足の先まで見詰めていたら、何だかお腹の奥から色々と込み上げてきてガマンができなくなったから、思いっ切り助走をつけて胸元に飛び込んでやった。 「バカバカバカバカ!!!!帰ってくるのが遅すぎるんだぞ!!!!何ヶ月待ったと思ってるんだよっていうか帰ってくるならそう言えっての!!!!!!!!」 「わぁあ声が大きい!ごめんごめん、サプライズ的な感じで登場したくて…って痛い痛い!ポカポカしないでよ〜!」 「うるっさいなぁっ、このくらいで許してやるんだから有難く思ってほしいぞ!!!」 我ながら中々に横暴だとは思う。けど、本当に久し振りに会えたんだから仕方ないよな、うん。 「それより!!早く仕事にかかるんだぞ、今は僕らにとっていっっちばん大事な時期なんだから!」 「ぁあ、分かってるよ。バレンタインでしょ?実はもうレシピは練ってあるんだ」 そう言って、ふぅは小さなノートを取り出した。僕達が前に使ってたのと同じやつだ。 中を見て、一緒にあれこれ話し合って、改めて実感した。 僕とふぅの、新しい物語の始まりを。 #バレンタインキッス

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