nana

問うに落ちず語るに落ちる
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私は多くを語らない 胸の内に在るものを沈黙のみが知る 友人でさえ敵に見えてしまう程に私は疲れているだけだ 言われればわかる、逆に言われないとわからない 単純とは難解なもの 時間とはいまを空白に塗りつぶす尖った消しゴムだ 全てを消さず残り物に釘を刺す 言った言わぬではない大きな声を殺せばいいだろう 四角い箱から氷の塊を取り出す 過去の残り物 全て受け入れるのがむりだから 氷が溶ける様、滴るほどで胸へ滲ませる 私は多くを語らない 沈黙が叫びに負けないよう祈るだけ #朗読

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