nana

33
2
コメント数0
0

次の依頼はなんと旅人のメイドさんだった。メイドからの依頼なんて、一体なんなのだろうか…… 「で、綴莉。依頼板を見て来たんだけど、依頼は何……?」 「それなんですけど……もう済んだんです。」 「え…?もう誰かが解決してくださったのですか……?」 「いえ……そういう訳ではなくて。 お嬢様が来てくださったことによって解決したんです。」 「私が来たから……?一体なんの依頼だったんだ…?」 「……入ってきてください。」 「……紗霧…いるの…?」 「えっ……りるむ……?なんで…君は私の部屋にあるドールだったはず……」 「紗霧……!会いたかった…!!」 「私もだよ、りるむ。でも夢見たい……子供の頃から遊んでいたドールが喋るなんて……」 「それなんですけど…最近、この辺りに雨が降ったんです。 そしてその雨があがった後にこの子が動くようになってて…… 依頼内容は、この子をお嬢様に会わせて欲しいっていう依頼だったんです。」 「もしかしてそれ、あの伝説の「魔法のあめ」ですか…!?」 「「魔法のあめ」…?でもそうなのかもしれません……こんな不思議なことなのですから……」 「つまり「魔法のあめ」は物に魂を宿すもの…? ……すみません、少々失礼します。」

0コメント
ロード中