白兎の館
玄関
▶︎攻撃を避ける 本で目元を隠しながら、白兎の足元だけを注視する 白兎はリズム良く体を左右に揺らし、こちらの隙を伺っている 記憶を無くせば、また少女はこの館に閉じ込められてしまう (また1からやり直しだ ようやくアリスをここまで連れ出せたのに!) 🐇「彼女を渡してくれれば、楽になれるんです、よ!」 「っく!」 白兎の攻撃をかわしたが、体勢が崩れ膝をつく 🐇「さぁ!終わりです、よ!」 もう一発蹴りがくるかと、顔を上げた瞬間 目の前に少女が両腕を広げ立っていた 🐇「あぁ、アリス。なんで……なんでこんな奴のことをかばうんだ!」 よく見ると少女は震えている 💙「もう、やめて! もう私はここにいるのは嫌なの!」 🐇「君の為なんだアリス!」 💙「違うわ!私のためなんかじゃない!」 🐇「なんでわからないんだ!」 白兎の大きな声に、アリスは体を強張らせた 🐇「あ、ごめんよ。アリス……。そうか……。わかった、わかったよ。どこにだって行ったらいい。僕のしていたことは決して無駄じゃない。君はまた泣きながらここに戻ってくるだろう。その時までここは開けておくよ」 白兎は背中を丸くして悲しそうに、館の中に戻って行った ▶︎勝利 https://nana-music.com/sounds/061fe403 -----------------------------------------
0コメント
ロード中
