nana

和風声劇【 夕 凪 の 緋 】
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「 吉野原 … 女郎も お客も … 愛することは平等で… 時に儚く … 残酷で美しい世界 … … 」 (本文↓) ○ 「吉成様 … わっちは貴方様を … 苦しませてはありんせんか?」 ☆ 「夕凪 …お前は俺を … ほんに慕ってくれているか ?」 ○「今宵もわっちに会いに来てくれて嬉しゅうござりんす」 ☆「夕凪 お前に会う為なら 俺は何でもするさ!」 ○ 抱き寄せる吉成様のお手… 荒れ爛れ … その身は痩せ細り… 朝夕必死に働いた銭を … わっちに会う為だけに使っていた … … それがとても … 苦しかった … … … ☆「夕凪? お前は俺を … 好いていたのでは無いのか?」 ○「あぁ … 嘘さ … 大嘘さっ!!! ここを何処だと思ってんだよ!! 吉原だよ? 郭だよ! 郭の中の男と女に … 愛も情もあるもんかっ!!!」 ☆「夕凪 … … … 夕凪ーー!!」 ☆ その瞬間 … お前を手にかけていた … 俺の手は …お前の緋(アカ)で染まっていく… ○「吉成様 … これで良いのです… … わっちが全て地獄へ持っていきますからね?… 吉成様 … … … 」 ☆ 俺を解放する為に … 夕凪は私をけしかけた …私の腕の中で 笑顔のまま … 彼女は 冷たくなっていく … …

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