nana

うみのなか【一人声劇】
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「例えば明日があったとして、果たして僕は確かにそこにいるのだろうか?」 ーーーーーーーーーーーーーーーー 使用の際は、拍手かコメント、もしくはその両方をお願いいたします。宜しければみわたかさんの投稿の方にもそれらをお願いいたします。 以下、台本 ーーーーーーーーーーーーーーーー 天井が揺らめく。淡い光を時々、動く影が遮る。足元の砂がふわぁと舞い上がっては落ちる。冷たく優しく包んでくれるベールが心地いい。 荒々しく天井が揺さぶられている。黒い世界に動く影も今はいない。砂は流されてどこかへ行ってしまう。いつもは柔らかなベールがやけに痛々しい。 日に日に変わる。周りは変わる。あたたかくつめたくうつくしくみにくく、変わる。それでも僕はそこにいるだけ。底にいるだけ。変わりもしない。変われもしない。僕に一日はない。あるのは永遠だけ。 例えば明日があったとして、果たして僕は確かにそこにいるのだろうか? 存在が不安になるのなら、明日は要るのだろうか? それとも、存在が要らないのだろうか? わからない。 わからないから、僕はそこにいる。ここにいる。ずっと、ずっと、ずっと。 ーーーーーーーーーーーーーーーー #うみのなか #一人声劇 #台本 #声劇 #声劇台本

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