nana

朝日が昇る
13
3
コメント数0
0

朝日が昇る 部屋のカーテンが壁が オレンジ色に染まる 四角の造形物は 側面の影がはっきりとし始め 床は首を振る扇風機を 鏡のように映す モーターが回り出す音 電車がレールを駆ける 蝉が鳴き始め  一匹また一匹と鳴き 上の階の人が起きたのか 物音がする 何度も迎えている朝 きっと飽きないのは この光景が美しく 清々しく 瑞々しく 優しく 空気は澄み 新しい世界にリセットされている気がするから (自分もそんな人間でありたいと思う 出会った時に朝日のように感じてもらえたら あぁ そうだ 君に初めて会った日 日差しを背に受ける君は 美しく 清々しく 瑞々しく 優しさを纏っていた きっともう一度逢っても それを運命と感じずにはいられなかっただろう) 昨日までの人間のやってきたことなんか 夜の数時間で地球はキレイにしてしまうのだ 夜の数時間で身体も頭もはっきりとして 様々な音が飛び交い始めても みんなはまだ寝ている 今日は休みか あぁあ  もう一度寝よう

0コメント
ロード中