
八月の歌
浜田省吾
8月6日という日に。 八月と言えばこの歌。 僕にとって無くてはならない曲です。 8月6日と8月9日は、人を狙って原子爆弾が落とされた日です。 現在この国で戦乱が無いことは数多の犠牲の上に成り立っていること、生き残った人たちが焼跡の灰の中から強く高く飛び立ってくれたおかげだということを改めて認識したいと思います。 八月の歌(cover full) https://youtu.be/JbrvfzpYVZ0 豊かだと悩むほどの経済大国だった日本。 それも今は昔。 バブル経済へと進みゆくお金持ちな日本においても、どこか脆弱さを感じる気持ちを歌った曲。 戦争、アジアの他の国との関係、様々な問題をひっくるめて突きつけるような歌詞です。 そして、何ひとつ誇りを持てない、と来る。 誇り高く生きるとは何なのか。 それは、誰にも恥じない日々を送ることでしょうね。 被害者としてヒロシマを語る日本人は、加害者としては何を為すのか。 ややセンシティブな内容と思えますが、こういう歌詞を世に出してくれるのは素敵なことだと思います。 決して安易な考えではないはずで、それは何故かと言うと、浜田さんのお父さんは警察官で、広島に原子爆弾が投下された直後、救護のために爆心地付近に入っています。 二次被爆です。 膵臓癌で亡くなられています。 浜田さんにとって原爆はとても身近なもののはずで、憎悪の対象となって不思議でない。 それでも、日本人は被害者として何かを語る一方で加害者としてどうするんだ?と投げかける姿が僕は好きです。 歌詞✩࿐⋆* 砂浜で戯れてる 焼けた肌の女の子達 おれは修理車を工場へ運んで渋滞の中 TVじゃこの国 豊かだと悩んでる だけど おれの暮しは何も変らない 今日も Hard rain is fallin'. 心に Hard rain is fallin'. 意味もなく年老いてゆく 報われず 裏切られ 何ひとつ誇りを持てないまま 八月になるたびに “広島-ヒロシマ”の名のもとに 平和を唱えるこの国 アジアに何を償ってきた おれ達が組み立てた車が アジアのどこかの街角で 焼かれるニュースを見た 今日も Hard rain is fallin'. 心に Hard rain is fallin'. 子供等の肩をうつ 飢えてゆく すさんでゆく 明日への希望など持てないまま 満たされぬ想い このからまわりの怒り 八月の朝は ひどく悲しすぎる No winner. No loser. ゴール無き闘いに 疲れて あきらめて やがて痛みも麻痺して Mad love. Desire. 狂気が発火する 暑さのせいさ 暑さのせいさ 今日も Hard rain is fallin'. 心に Hard rain is fallin'. 意味もなく年老いてゆく 報われず 裏切られ 何ひとつ誇りを持てないまま #アキ浜田省吾 #アキ八月の歌
