nana

石畳の緋き悪魔
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時は彼(か)の地に《観測者(ふうしゃ)》を廻し続けたが 刹那の輝きを手に季節は唯過ぎ去った 歴史が語らざる戦渦の叙情詩(うた)を詠いましょう 灰は大地に環り幾度も花を咲かす 千の責苦(せめく)が苛(さいな)む檻の外へと 朽ちゆく其の身を解き放った緋き《焔(ひかり)》 《美シキ夜ノ娘(ライラ)》、君ガ愛スモノ全テ、其ノ腕ヲスリ抜ケル 流レル《雫(なみだ)》が、河ニナル前ニ、契約(ちかい)ノ接吻(くちづけ)ヲ 《美シキ夜ノ娘(ライラ)》、君ガ望ムモノ全テ、其ノ腕ヲ振リ払ウ 哀シイ時代ト諦メ顔デ、無力ニ嘆クノカ? 君ニ今、敢エテ問オウ―

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