無縁坂 ナレーション実話
グレープ、さだまさし
無縁坂 ナレーション実話
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#cocoパパ
音量に気をつけてください。
僕の母は47歳で亡くなりました。
突然死で看取ることができなかったのです。
母の歳をはるかに超えてしまいました。
だから母はいつまでも若いのです。
ある日の日記です。
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その日は母の日だった。
家のそばでスズメが道端で…、
足が折れているのか、
もがき苦しんでいるように見えた。
木に衝突して落ちたのか
わからない。
息も絶え絶えという感じ、
まわりにアリが群がっていた。
野生だから、もう飛べなくなったら死を意味する。
残酷だけれどそれも自然、
そのままほっておいてもいいのだけれど、
すぐに、保護してあげ、
家に持ち帰った。
抱き上げたら、
まだ十分ぬくもりがある。
しばらく様子を見ていたが、目はパチクリさせ
開いている様子だ。
元気になって飛び立ってくれたらいいのだけれど…。
ときおり動く。
上手いこと動けないのか、
ひっくりかえり、
仰向けになったりする。
保護して10分ほどしたら動かなくなって
最後の動きは仰向けになって
足をピンと延ばした。
そして死んでしまった。
静かに逝った
なぜこの子(スズメ)の死に
僕は巡りあったのか。
僕がこの子の最後を看取ったことになる。
なんかね、母を看とれなかったから
この子が来てくれたのかなー…。
そう感じた瞬間、
僕の目に一粒の涙がすーっとこぼれ落ちた。
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