nana

DARKNESS IN THE HEART(少年の夏)
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1988年のアルバム「FATHER'S SON」の3曲目。 アルバムの最後の曲が「THEME OF FATHER'S SON」というタイトルなので、名前のとおりその曲こそがアルバムのテーマ曲なのですが、 しかし、歌詞に「FATHER'S SON」というフレーズが現れるのはこの曲「DARKNESS IN THE HEART」だけあり、本当にこのアルバムを代表する歌詞はこの曲にこそあると僕は思っています。 心の奥に闇を抱えて走り続ける自分自身を書いた歌詞であり、父から子へ、世代から世代へとただひたすら生を受け継ぐことを、虚しさも織り交ぜて書かれています。 アルバム内で最も深遠なものを感じる好きな曲です。 曲の最後で「Carry on…」と何度も言うのですが、すなわちただ連綿と続くということが強調されている曲なわけでして、人間の業のようなものを感じさせます。 このアルバムは浜田省吾さんのお父さん、敏太さんが亡くなられた直後に作られており「父と息子」がテーマになっています。 「走り始めた1974年」はバンドでデビューした年のことです。 独りきり去っていったのは、広島市に落とされた原子爆弾の二次被爆の影響を受けた膵臓がんで亡くなられた敏太さんのことです。 また「アメリカとアメリカに敗戦した日本」を父と息子になぞらえて描かれてもいます。 戦後の日本人は、日本という母とアメリカという父の間に生まれた私生児のようであり、我々現代日本人は、去ってしまったアメリカに焦がれて追いかけて拳を突き上げている、という考察です。 DARKNESS IN THE HEART(少年の夏) (cover full) スタジオで練習しました。 https://youtu.be/llcw1sSx6hw 歌詞✩࿐⋆* 最後のギターケースを トラックに積み込むローディー 熱は去り バンドを待っているのは次の町 走り始めた 1974年 瞬きの中 15年間 Rock&Roll 何を少年に あの夏 約束した 今も Travelin' Bus 夜の国道 突走る 見つけたのは 風に舞っている心の奥の暗闇 思い出す 病室で痩せてゆく 父の姿を 痛みから 解かれて 去って行った 独りきり 車の窓に映ってるおれの顔 彼に似てる Father's son 何処へ向っているの 何を手にしたいの 今夜 On the Road 空しく拳を突き上げ 叫ぶ歌は 答えの無い心の奥の暗闇 Father's son 答えを探さないで 何も意味など無い You're only Father's son Carry on 覗かないで 勝利も敗北もなく 横たわっている 心の奥の暗闇 #アキ浜田省吾 #アキDARKNESSINTHEHEART

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