nana

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シャラン… 鈴の音色がして目を覚ます。 「…ここどこ……?」 灰色の部屋にいた。 真四角の灰色の部屋。 扉も窓もない、白でも黒でもない、雨雲色の部屋。 周りには同じように困惑した表情をする人もいれば興味なさそうに辺りを見渡す人も居る。 そして絵に描いたように真っ白な狐がこちらを見ている。 〖キャンッ〗 そう一声鳴くとその場にいた全員の目線が狐へ向いた。 〖えーっと、こんにちは?こんばんは?…どっちでもいいか!ボクは琥珀。白狐の琥珀。よろしくね?〗 喋った。狐が喋った。 誰かが息を呑み、誰かが好奇心で目を輝かせ、誰かが怯える。 白狐という割には尻尾が九本ある狐は愛想がいい。 〖キミ達に見てほしいものがあるんだ!〗 そう言って目の前の白狐──琥珀はいつの間にか置かれていた赤いスイッチを押す。 そしてホログラムが起動する。 『やぁ!アポートは成功したかな?まぁ多分大丈夫かな。…さて、早速だけどここで1つ決定事項を告げよう。君達は元の場所には帰れない。』 ホログラムに映し出された黒いローブを羽織りフードを目深に被った恐らく男に言われた言葉に言葉を失った。 唯一見える口元はニコニコと口角を上げている。 『君達には僕達のゲームをクリアしてもらう。もしかしたら帰れるかもね?大丈夫、死にはしないさ。ゲームをクリアすれば元の場所に帰れるかもしれない。まぁ帰れるかどうかは僕次第なんだけどね~』 ケラケラと笑うローブの男にどこの暴君だ、と誰かが心の中で言う。 『…君達はこの世界に無意識に惹かれてしまった。だからここにいる。……勝手に出ることはできない。』 ヒヤリと温度が下がるような声に少しだけ恐怖を感じる。 『他に質問はあるかな?…まぁあったとしてもあとで聞いてあげるよ。じゃあね~』 先程の下がった分の温度をとり戻すように明るい声になり、カチッと音がしフッと消えるホログラム。 下にいる琥珀がホログラムを消し、赤いスイッチがどこかへ消える。 〖さてと、分かったかなぁ?…マスターも説明適当なんだからぁ…〗 はぁ、とため息を付く狐は人間らしさがありなんとも不気味だ。 〖マスターはあんなとこ言ってるけどこのゲームが全部終われば多分元の世界に返してくれると思うよ!…多分。 それで…えっとねー、ここは“箱庭”って呼ばれている世界。キミ達の世界とは別の世界だよ!〗 分かるような分からないような。 そんな表情をして全員が顔を見合わせる。 「ゲームに参加すれば…元の場所に帰れるの?」 誰かがそう聞く。 誰もが疑問に思っていたことだった。 〖そうだよ!…マスターの気分にもよると思うけどね。 あっ、そうそう。ゲームに参加するにはキミ達の情報が必要なんだ。 だから……えっとねぇ…………これ!この紙に書いてあることをそこの扉の前で言ってほしいんだ! じゃ、よろしくね!〗 ゴソゴソと九本の尻尾の中から取り出した紙をどうやったのかは知らないが全員の足元に置きスゥ…と消える。 誰かがポカンと呆けた顔をし、誰かが仕方ないと諦めた顔で紙を見始め、誰かが不安そうに辺りを見渡す。 誰も動かない。 しかし動かなければどうにもならない。 そのことを理解した人から扉の前に立った。 ┌──────────────┐ |扉の前に立ちこれらを述べよ。 | |①自分の名前         | |②歌に関して得意なこと    | |③現在この世界、琥珀、琥珀の | |マスターについて思っていること| |④質問がある人のみ質問を述べよ| └──────────────┘ ─ ✄ ─── キ リ ト リ ─── ✄ ─ 紙に書かれたものはこのサウンドにコメントしてください。 ③はキャラになりきってセリフのようにお願いします。 この世界、琥珀、琥珀のマスター。 いずれかについての感想を。 例。 「とりあえず…ゲームをクリアすれば帰れるんでしょう?…ならやるしかないよね」 そしてキャラクター用紙の記入をお願いします。 こちらはこのコミュニティへ↓ https://nana-music.com/communities/1099426 キャラクターはあくまで自分です。 キャラクター用紙 ①名前 ②性別/年齢/身長 ③性格 ④目の形、色 ⑤顔の特徴(ほくろや傷、メガネ等) ⑥髪色、長さ、髪型 ⑦髪型の特徴(ヘッドホンやカチューシャ、リボン等) ⑧服装 ⑨備考(一人称、好きなもの、嫌いなもの、特技等) ⑩セリフ ─ ✄ ─── キ リ ト リ ─── ✄ ─ ・扉前の認証 ・自分というキャラクターの記入 これらは6/20までが期限です。 延長が必要であれば言ってください。 キャラクター用紙の性別は中性、不明は禁止です。 容姿がもし文字で書きにくいのならメーカーのURLを貼ってください。 貼った上でできるかぎり文字で書いてください。 貼るなら⑧にお願いします。 ─ ✄ ─── キ リ ト リ ─── ✄ ─ キャラクター用紙の記入例 “マスター”のキャラクター用紙はほとんどが狐の琥珀情報となります。 ご了承ください。 ①マスター ②男/20前後と思われる/180近いらしい(琥珀情報) ③マイペースで楽しいことが好きな快楽主義 ④緑の吊目気味(琥珀情報) ⑤目の下に涙ボクロ(琥珀情報)  猫のような瞳孔(琥珀情報) ⑥黒髪(琥珀情報) ⑦黒いフードを目深に被っている ⑧黒いローブを羽織っていて中は分からない ⑨一人称 僕 二人称 君 三人称 君達 好きなもの 生き物 嫌いなもの 暇 特技 いろいろ “箱庭”で1番偉い人 ⑩『僕は…本名はマスターじゃないんだけだなぁ…まぁ、マスターって呼んでよ。』 『君達を呼んだ理由?…秘密だよ?…その理由を考えることもゲームの一部だから、ね?』 ①琥珀 ②動物 ③マスター大好きで元気が取り柄 ④⑤⑥⑦⑧ https://picrew.me/image_maker/79981/complete?cd=f00ZTWLWDT ⑨一人称 ボク 二人称 キミ 三人称 キミ達 好きなもの お揚げ 嫌いなもの 特に無し 特技 人語を喋る “マスター”と呼ぶのは琥珀のみ 幼い頃“マスター”に拾われた ⑩〖マスターはねぇ…強くてかっこよくて素敵な人!ボクを拾ってくれた恩人!〗 〖ボク?ボクは琥珀。マスターがこの名前つけてくれたんだぁ!!いいでしょ~?〗

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