
【声劇台本】偶美人館へようこそ(一人声劇)
館の主:素敵なコラボ者さま / 台本:芥子菜ジパ子 / サウンド:DJ Dip さま
声劇台本第32弾です。 望まぬ形で愛を失い、絶望した女たちは、 悪魔のリボンに縋り、今宵もこの館で夢を見る。 「貴方は私の王子様?」 「いいえ違う。」 「いいえ違う。」 この館を訪れた貴方の靴の裏には、踏み躙った愛の欠片がこびりついているはずです。 でも、忘れているくらいが丁度いい。 そんなものを思い出したところで、待っているのは地獄ですから。 ……なーんてね。 ふと思い立った世界を、勢いで言葉にしてみました。 つらつらーっとテンポ良く読んでいくとちょうどいいと思います。 男性・女性どちらでお読み頂いてもOKです。 その際の語尾の言い回しなどはご自由に変更なさってください。 <注意点> ・ふざけ声劇は世界観を壊しますので御遠慮下さい。 ・できる限りたくさんの人に見て頂きたいので、 キャプション画面への台本のコピペはお控え下さい。 ・nana外で使用は基本NGですが、どうしてもという 場合は、コメ欄にてご相談下さいませ。 ・拍手やコメを頂けますととても喜びますし、 ゆっくりではありますが聴きに伺います。 ・コラボの際は、素敵なBGMの提供者であるDJ Dipさま にも、拍手・コメントをお願い致します。 ◀◁最優先事項 <特記事項> ・性別変更/ 〇 ・一人称・二人称の変更/ 世界観を壊すものでなければ〇 ・アドリブ/ 世界観を壊すものでなければ〇 ※( )内の時間はあくまで目安です。 ここで合わせると音楽とハマっていいかなー、くらいのものです。 -------------以下台本-------------- ようこそ「偶美人館(ぐびじんやかた)」へ。 お客さんは初めてかい? ならばここでの作法(さほう)を教えてやろう。 この館の「美女」たちに、愛の言葉は禁句だよ。 「彼女」たちは大層(たいそう)嫉妬深いんだ。 嫉妬深いが故に、その言葉は呪詛(マレディクスィオン)になるのさ。 あぁ、理解できなきゃそれでいいよ。 それから、もうひとつ。これが一番重要だ。 「彼女」たちの手首のリボン、あれだけは解(ほど)いちゃいけないよ。 あれは私と「彼女」たちの「契約(コントラ)」なんだ。 解いた時には……代償を支払ってもらうことになるからね。 (0:56あたり) さあさあ!どの子にするかね? オデットは踊りの名手(めいしゅ)だよ。ご覧、あの白くて長い手足を! オフィーリアは声がいい。詩や歌を囀(さえず)らせたらどうだい? ん?その子を選ぶのかい? 「彼女」はまだここに来たばかりだ。あんまりオススメはしないけどねぇ。 どうしてもその子がいい?あぁ分かったよ。好きにしな。 ……ほら言わんこっちゃない。 あんた、「覚えて」たんだ。 ……そう、あんたはその子を、恋人を殺した。殺すくらいなら、きちんと忘れてやりゃいいのにさ。 (0:23あたり) あーあ、リボンまで解いちまって! 全ての希望と絶望を思い出したこの子は、もう止められない。 罪悪感と愛を履(は)き違えた王子様には、ぴったりのエンディングじゃあないか! ほぉら、全てを受け止めておやり! さぁ幕だ!これにて大団円(デェイヌゥモォン)! -------------Fin-------------- 希望も絶望も、愛も罪悪感も、 悪魔は全てを食らうだろう。 <設定> ・「偶美人館」 館の主に選ばれた男だけがたどり着くことが出来るという、噂の娼館(しょうかん)。 そこには手首にリボンを付けた東西の美女たちが、「王子様」を待っている。 その実態は、愛に破れた女たちの絶望に満ちた魂を悪魔が縛り、留めている場所。 ここを訪れることが出来るのは、過去に捧げられた愛を踏み躙(にじ)った経験を持ち、それを忘れてしまっている男ばかり。 だから女は決して満たされず、男は罪を重ねてゆく。 そう、ここは悪魔の餌場なのだから。 ・「偶美人館」の主 愛に破れた女たちの魂を「偶人(ぐじん=マリオネットのこと)」にし、女たちの「もしかしたら」の希望、そして男たちの「かつての罪」を喰らい、愉悦(ゆえつ)に耽(ふけ)っている。悪魔にとっては、愛の悦びも悲しみも、愛を忘れる罪深さも、全てが愉快なエンターテイメントであり、最後には美味しく喰らい尽くすものなのだ。 #輪舞曲 #ロンド #松任谷由実 #ハウス #伴奏 #コラボ用 #ジパ本 #声劇 #声劇台本 #二人声劇 #狂気 #掛け合い #コラボ歓迎 #コラボ #コラボ募集中 #声劇民 #声劇民と繋がりたい #nana民と繋がりたい #聴きに行きます #聞きに行きます #nana民と仲良くなりたい #コメくれると嬉しい
