
研究室✨☘
todorokigentaro
作詞:todorokigentaro 作曲:ORPHEUS ★研究室は、2階の奥にあった。 ドアには、「長谷川 孝(たかし) 心理学」と書かれた白いプレートが貼ってあった。 ドアをノックする。 いや、しようとしたが、できなかった。 急にドアが開いたのだ。 内側に開くタイプだったので、勇作は、前のめりになって、出て来ようとした男性とぶつかってしまった。 「あっ、ごめんなさい!」 ☆「えっと、君は?」 ★「あの、サークルのことで、お話を聞きにきました。」 ☆「ああ、オカルトの方ね。悪いけど、このあと会議があるんだ。サークルなら、ポスターに部長のメールアドレスが書いてあるから、そこに連絡してくれる!」 ★「はぃ。」 ☆「えーと、君の名前は?」 ★「あっ、すみません。アヤコです。ミサキアヤコ、2年生です。」 ☆「あ、そう! じゃあ、よろしく!」 ★長谷川先生は、そう言うと、ドアに鍵をかけて、小走りで廊下の向こうに消えた。 ★慌ててしまった。 自己紹介のことを考えていなかった。 勇作は、少し考えてから、鞄の中から学生手帳を見つけた。 「見崎彩子 2年」 彩子の苗字は、今まで気にしていなかったので、うろ覚えだった。ミザキアヤコだった。ミサのことが頭にあったので、「ミサキ」と言ってしまった。 つい最近生まれた意識だから、遡(さかのぼ)っての記憶は、どこからも引き継がれていないのだ。 [一部抜粋] #todorokigentaro詩 #todorokigentaroORPHEUS #todorokigentaro研究室 #todorokigentaro俯瞰シリーズ
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