todorokigentaro

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作詞：todorokigentaro 作曲：ORPHEUS 彩子は語り続ける。 「わたしたちは、ふたごで生まれる予定だった。 わたしは、妹として生まれるはずだったの。 細胞分裂が始まる時に、わたしたちは感じたの。 姉の細胞が壊れそうなことを。 小さな意識だったけど、姉の方の細胞が駄目になる瞬間に、姉の意識がわたしの細胞に跳んだの。 その後、細胞分裂は順調に進んで、赤ちゃんになったわ。 だから、生まれた時から、２つの意識があったの。 赤ちゃんは、彩子と名付けられた。 しばらくは、わたしが彩子で、姉も彩子だった。 ４歳の誕生日の日に２人で相談して、それぞれの名前を決めたの。 わたしが彩子、姉はミサ。 ミサは、その時見ていた映画の可愛いアイドルの役の名前よ。 生まれた時から、意識が２つあったから、ずっとうまくやっていけたわ。 １人でも寂しくなかったし、一人遊びを何時間でも楽しくできる子供だった。 でも、６歳の誕生日の前に、とても悲しいことがあったの。 ずっと可愛がっていた犬が死んだの。 お母さんは、寿命だから仕方がないと言ってた。 わたしは悲しかったけど、悲しみを受け入れて、そして、耐えた。 でも、ミサは悲しみを受け入れることは出来なかった。」 ［一部抜粋］ #todorokigentaro詩 #todorokigentaroORPHEUS #todorokigentaro2つの意識 #todorokigentaro俯瞰シリーズ