天井✨☘
todorokigentaro
天井✨☘
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作詞:todorokigentaro
作曲:ORPHEUS
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アナフィラキシーで倒れてから1週間がたった。
病院に1泊の入院をした翌日からは、普段の生活に戻っていた。
変わったことと言えば、海老料理を食べた後は、運動禁止のきまりができたことぐらいだった。
毎日、夜になると、優はベッドに仰向けになって、天井を見つめて語りかける。
「勇作、彩子、こんばんは。 そっちは、どんな感じ? 彩子は、眠りから覚めた? 勇作と彩子は話しをしてる? わたしは、いつ、そっちの世界に戻っても大丈夫だよ。 バスの中で、うたた寝してる時でも大丈夫! いつでもいいから……」
ノックの音。
母親が部屋に入って来た。
誰と話してるの、と聞かれる。
スマホを見せて、nanaの声劇の説明をして、作成したサウンドも聞かせた。
母親は納得して、笑いながら部屋を出ていった。
予(あらかじ)め、言い訳の準備はしてあった。
優は、ベッドに寝そべり考えていた。
あっちの世界は、ある日、急に生まれた。
だから、急に消えることもあるかもしれない。
もし、今、消えたら、勇作と彩子の意識も消えてしまうのだろうか?
いつの間にか、優は寝息をたてていた。
今夜も普通の夜が過ぎていった。
[一部抜粋]
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