Aco

フォロー

あの日から９年が経ちました。 私は東北の沿岸に住んでいます。 あの日、長い揺れの後、私の故郷、そして今も住む大好きな町は津波に飲まれました。 町の人口の1割の人が死に、町は8割壊滅しました。 あの日の夜の星空は、腹が立つほど美しく、明かりのなくなった町で茫然と泣くこともうまくできず立ち尽くしていました。 そこからとにかく前向くしかないと、がむしゃらに走り、振り返るとあっという間の年月でした。 今は新しい町が出来上がり、新しい家も建ちました。 とても綺麗な町になりました。 もちろん、今も更地の部分もありますし、工事をしているところだらけです。 子供達は工事車両が危険なので9年間バスで学校に通っています。 あの懐かしい、寂れていても愛すべき小さな港町の姿は、もうありません。でも、新しい美しい可能性に溢れた町が出来上がりつつあります。 あれから9年が経ち、私は子供を授かりました。 今子供は4歳です。 この子にどうやってあの震災を伝えようか、どうしたらあの日失われた命を伝えることができるのか、日々考えています。 非日常が日常となったあの日から、多くの皆さんの支援をいただきました。今でも多くの皆さんに励ましていただいています。本当にありがとうございます。 今日という日に、東日本を思っていただけるだけでも多くのあの日天に登られた御霊に届くかと思います。 1人で歌うには苦しく、でも、どなたかと共に歌わせていただけるならばと探した次第です。 素敵な伴奏、そして歌声ありがとうございます。